*開催レポート* 3/24 局アナウンサーからフレグランスデザイナーへ 感性と直感に従って「自分」の人生を歩む方法

今回の授業は、元テレビ東京のアナウンサーで、退職後にフレグランスブランド「Whitte(ウィッテ)」を立ち上げた白石小百合さんを講師にお迎えして『感性と直感に従って「自分」の人生を歩む方法』をテーマにお話いただきました。

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第1部講演「自分の感性を活かして好きなことを仕事にする方法」

初めまして、白石小百合です。私は1987年12月16日に生まれ、千葉で育ちました。えっと、中高は演劇部で女子校だったので男役やったり、舞台装置作ったり色々やっていました。中高がすごく厳しい学校であまり遊んだりもしなかったので、外の世界を見たいと思って、法政大学の国際文化学部に入学してスペインに留学しました。その後、2010年4月から2017年3月まで7年間テレビ東京のアナウンス部におりまして、4月からウィッテというブランドの代表になっています。

私の経歴なのですが、まず、局アナってどんな仕事するんだろう?って思いますよね。画面で見えているのはほんの一部。局アナって特殊な仕事だ思います。基本的には社員なので会社の一員として会社のために仕事をするOLですが、テレビに出たりするのでタレントのように見えますよね。
どうしてアナウンサーになったかというと、もともとコミュニケーションに興味があったので、一番影響力のあるメディア媒体のテレビ局がいいなと思って、その中で周りの人に背中を押してもらったのがアナウンサーでした。アナウンサーとして何がしたかったかというと、入る前はスポーツキャスターをやりたいなと思ったんですけど、WBSという経済番組と情報番組につくことになりました。担当した番組はWBSWeekend、情報番組、WBSトレンドたまご、そのあとスポーツニュース、音楽番組など、色々やらせてもらいました。あとは、スポーツ少年のドキュメンタリーを作ったりとか、情報番組で週に4、5回くらいロケ行ったりとか。そのあと、ナレーションが楽しいって言ってたら、レギュラー7本とか頂いてナレーション職人みたいになっちゃったりとか(笑)今でも水曜夜に放送しているカラオケバトルのマイクちゃんというキャラクターの声を続けて担当させて頂いています。これ以外にも急に特番が入ったり、今から取材行ってきてとか、結構時間の拘束はあったんですけど、すごく楽しいやりがいのある仕事でした。

香りは究極のコミュニケーション

そこからどうして今のお仕事になったのかの経緯をお話しします。もともと、香りがずーっと好きだったんです。話すことが好きでアナウンサーになって、香りが好きでブランドをつくって、幸せ者ですね(笑)
ということで、まずは、Whitteがどんなブランドなのか説明させてもらいます。Whitte(ウィッテ)というブランド名は、<White>(ホワイト)に<t>をプラスしています。ホワイトは無限の可能性、まっさらな本来の姿で、それにtを彩りとしてプラスしています。「〜ッテ」という言い方は、アメリカのシアトルの方で使う俗語だと耳にしました。例えば、小百合ちゃんって呼ぶときに“さゆりッテ”と使うように、「〜ッテ」とつけると○○ちゃんという感じになるので、白ちゃんみたいな、ちょっと可愛らしい彩りを加えています。ウィッテという読みが、英語の<wit>才智、さらにフランス語の<oui>肯定と似ていることから、自分の才智を肯定して彩り豊かに生きて欲しいという意味が込められています。私は、香りって<コミュニケーションの究極形>だと思っているので、みなさんが何かお話ししたときに言葉で感情が繋がるように、香りで感性が繋がればいいなと思っています。

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まず、私の香りとの出会いは、中学3年の時に研修旅行でニューヨークに行って、LANCOMEのmiracleという香水に出会いました。デパートの店員さんとお話ししたら「ヨーロッパでは初めてのブランドものは香水を買うのよ」って言われたんです。「なんで香水なんですか?」って聞いたら、「人から見えるものは、自分できちんと買えるようになるまでは使ってはいけない。まずは香水をつけて自分がその香水に見合うように自分を高めるのが先なのよ」って。感銘を受けてしまい、それから集め出し、今は、数百くらい香水を持ってます。
じゃあ、なんで会社にしたのかっていうと、趣味で香水を作ろうと思ったんですけど、香料会社に香料を売ってくださいと電話したら、個人にはお売りできませんと、会社にしか売りませんって言われたので、仕方なく作ったのが今の会社です(笑)なので、これが仕事になるなんて思っていなかったんです。でも、なぜブランドにしたかというと、自分の考えとかやりたいこととか美意識的なことを形にできる、そのスパイラルを作ることができるので、こういう形にしました。実際に喜んでくださる方をみると本当に嬉しいんですよね、これが!!!(白石興奮)

Whitteであなたらしくいられる香りを作りたい

今、人生100年とか言われるじゃないですか。でも、私は人生130年くらい生きたいと思ってて、100年だと思ってたら8割の80年くらいでもう疲れたなとか思い始めちゃうかなと思うので、130年くらい生きようと思えば、100歳くらいまでは生きられるかなと。で、今30歳なので、あと100年あるなと思ったら、何をして生きるか。アナウンサーの白石小百合として生きるのではなく、白石小百合は、アナウンサーでもあり、香りも仕事にしていて、また別の仕事をするかもしれないし、、という形にしたかったんです。まずは、何をするかではなくて、自分がどう生きているかが大事だと思います。今後、自分のハッシュタグが増えていくようになるのかなと思っていて。例えば、みなさんがOLさんをやってて、空いてる時間に違う活動するとなったら、それは#OLに#違う活動と、ハッシュタグが増えていく。今はやりたいことがやりやすい状況だと思うので、みなさんもこれを機にどんどんハッシュタグを増やしていって欲しいなと思います。

さて、質問にも頂いた、香りの楽しみ方についてもお話ししたいのですが、香りの選び方がわからないという意見が多いようですね。まずは自己分析。自分のイメージに合わない香りをつけると相手が違和感を感じたりします。例えば、すごく清楚の女の子がボディコンとか着たらびっくりするじゃないですか。それと同じように香りでも違和感を与えてしまう場合があります。ただ、自分のイメージを変えたいとき新しい自分を演出したい時は香りでイメージを変えることもできます。人は一面ではなく多面なのでイメージに縛られず自分の好きな香りをつけてみてください。さらに、行動範囲も大事です。彼氏とデートのときと、上司と1日外回りのときって全然振る舞いから気分まで違うじゃないですか(笑)あとは、体調や体型によっても変わります。体調が悪いと味覚が変わるように嗅覚も変わるし、自分の体臭まで変わります。ぜひ健やかに過ごしてください。まとめると、イメージ×行動範囲×体調や体型の3つを組み合わせて、洋服を選ぶような感じで楽しんで考えてもらえたらなと思います。

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私は、香水も毎日変えたほうがいいと思ってるタイプです。毎日同じ服着ないですよね?たまにはメイクを変えたり、アクセサリーを変えたりしますよね。自分の中でこだわって選んだポイントが大きい方がハッピーが増えると思っていて、このお洋服初めて着るからハッピーとか、この人に会うためにちょっと髪巻いてみたからハッピーとか、自分のハッピーを増やすイメージで香水をつけてもらえたらいいんじゃないかなと思います。どこにつけたらいいのかもすごく聞かれるんですけど、「筋肉や脈のある場所」と答えています。あたたかい所の方が香りが立ちやすいです。ただ、自分が嗅ぐときは胸より上だと強くかんじやすいので、香りの強い香水だけど好きだなあというときは、足元につけるとか。あとは、全体に香りをつけたいときは上にふりかけて香水をくぐる。そうするとほのかな香りがついて、香水をつけてるというより、その人自身が良い匂いするなという印象になるので、その人の体臭がいい匂い、と思わせたら成功だと思います。あとは、カードとか小物とかお部屋のカーテンにつけておくと、ふとしたときに香ります。

嗅覚って、五感の中で唯一、人間が退化させてきたものなんですね。人間は今まで視覚優位な社会で生きてきたと思います。今までの教育の中でも、見たものを覚えてアウトプットしてきたことが大事だとされてきて、嗅覚がいいからといって成績が良かったり、いい大学に行けるわけではなかったけど、これからは社会性よりも自分の感性の時代だと思います。視覚で覚える記憶の分野はきっとロボットがやってくれるんじゃないかな?と思うので、感性を豊かにしてぜひハッピーに自分の持っているものを肯定してあげて、あなたらしくいられる香りを作りたいと思ってWhitteをやっています。

自分のナチュラルな感性に帰る時間として香りが存在してくれたら

ここからは質疑応答に入りたいと思います

まず、今日は好きなことを仕事にしたいと思って来てくださった方も多いんですけど、私のキャリアの中で、自分がやりたいと思って番組についたことってほとんどないんですね。ある日突然、上司からこれやってと言われてびっくりしながら受け入れる。でもやってみると、新しいことを面白がる力だけはあったみたいで。それらを繰り返すことで自分が感性を磨くことができたので、やりたいと思ってないことも面白がってたら、色々繋がっていくと思います。今は、選択肢が多すぎて、好きに気づくことの方が難しくて、仕事にする方法は溢れている時代だと思います。なので、自分がやりたいことがわかってる人は今すぐやったほうがいいと思います。いいなぁとか言ってる時間がもったいないなと思っちゃいます。あとは、友達を見ていると、好きなことを仕事にしたいではなく、好きなことをしてたら仕事になってたという例もあるし、仕事にまでならなくとも趣味が発展していくだけで他の仕事や日々の生活が充実していくのだそうです。自分がハッピーじゃないと相手をハッピーにできないから、好きなことを仕事にできたら、いいスパイラルができるんだろうなと思います。

質問:日常で感性を磨く努力はどうしてますか?

美しいものを見るようにしてます。さらに、美しいように見るようにしてます。一見素通りしてしまいそうな商品パッケージの変更とか、一般的に違和感のあるデザインだなと思うようなものでも、その裏の見えないところで色んな人のこだわりが詰まってるのだろうと思いながら見ると、また違って感じられるかなと。なんでも感動するようにしています(笑)

質問:感性をアウトプットするときに言葉が大事だと思うんですが、それはどうやって磨かれていますか?

よく言われるのは文章に触れなさいとか本を読みなさいだと思うんですが、私は意識的に言葉に触れなくても、言葉ってそばにあると思うんですよ。なので、そばにある言葉にぜひ意識を向けて見てください。言葉ってうつるので、同じ言葉のシャワーを浴びるんだったら、豊かで様々な言葉を知ってる人と話したいと思っています。不思議なことに、伝え方が雑でも伝わる言葉もあるし、伝え方が丁寧でも違和感を感じることもあると思います。

質問:人から、こういう風に見られるために気をつけてますってことはありますか?

ハッピーでいられるようにしてます。感情って伝染するので相手が解決しない愚痴を言っていたら一緒になって辛くなちゃうので、自分はハッピーでいられるように。私は小さいことで幸せになれる単純な性格なので、なるべくハッピーを貯めるようにしてます。

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質問:Whitteのコンセプトリードはどうやって決めましたか?

コンセプトってビジネス的なコンセプトと感覚的なコンセプトがあると思っていて、ビジネス的なコンセプトで言うと、香料が最大限入っているパルファムラインなのに日常生活で柔らかくてビジネスにも会食にもお使いいただけますっていう事実的なコンセプトだと思うんですけど、感性のコンセプトだと、真っ白なキャンパスの中に彩りを加えることで皆さんの本来の自分を肯定して彩豊かに生きてもらいたいというような感じになります。生まれた時ってみんな無垢だし、自然なナチュラルで豊かな感性があるけれど、色々経験していく中で、自分の感性なのか人の感性なのかがわからなくなることがあると思うので、1回「自分」に帰る時間として香りが存在してくれたらいいなと思っています。

Whitte コンセプトリード)

白(White)・・・
それは無垢であり、真っさらな本来の姿を呼び起こす、
無限の可能性を表しています。

それぞれの真っ白なキャンバスに 
“Whitte”が彩りを加えたいとの想いを込めて、
スペリングに変化を加えました。

また、Whitte(ウィッテ)の読みは、
その音から、才智や肯定を想起させます。

さらに「W」のロゴは、
Whitteの頭文字である「W」、咲き誇る花、
そして上向きに香りを放ち続ける様を描いています。

すべての香水は、世界各地から香料を取り寄せ、
その香料を最大限調香することにより、
本来の香りを長くお楽しみいただけます。
さらに、馴染みやすい香りに仕上げておりますので、
お仕事やお食事などの際にもお連れいただけます。
もちろん、特別な日を華やかにするためなど、
様々な思い出に寄り添うことができましたら幸いです。

今ある、美しい文化や現象を、香りで顕在化し、
アートへと昇華いたしました。

あなたと誰か、あなたと世界、あなたと未来・・・
距離がぐっと縮まる香り。