2021/07/25 『チェンジメーカーが語る!Women’s Health & Work ~これからの時代の「女性の健康×働く」を考える』(中編)

品川:それでは、次の10分で授業に行きたいと思います。授業の二つ目は「新しい生理の選択肢と新しい体験を」ということで、株式会社Period. Founder / CEO の寺尾彩加さんからプレゼンテーションをお願いしたいと思います。よろしくお願いします。


寺尾:お願いします。改めましてこんにちは、株式会社Period. の寺尾と申します。そもそもPeriod.ってうちのブランドの名前で会社の名前です。Period っていうのは皆さんご存じだとは思うんですけれども、アメリカとか英語を公用語としてる国では生理を表す言葉で、みんな割と「今日ピリオドきたんだよね」みたいな感じで喋っています。私がちょうど生理について自分で知り始めたたった2年ぐらい前なんですけど、日本だとまだ生理っていう言葉がカジュアルには言いづらくて、その中でもピリオドって言葉だったらみんなもうちょっとカジュアルに色んな事をシェアできるんじゃないのかなと思い、知ってもらえたらいいなというところから始まりました。且つ生理に対してアプローチする商材をやっているので、Period. というブランドで今吸水ショーツをやっています。そして先ほどから「吸水ショーツと言っても何をしている会社なの?」って思われていると思うんですけれども、弊社のミッションとしては、「新しい生理の選択肢」を皆さんに提供して、そこから「新しい生理の体験」をしてもらうことがうちのミッションになっています。


もともとはこんなメッセージからうちの会社は始まっていて、「自分の制限する壁は自分の中にある」「当たり前を変えれば世界も変わる」という言葉なんですけど、後々スライドを進めているうちにも出てくる、こういうこと言いたいんだろうなっていうのは分かって頂けると思います。生理用品って日本で数少なく、生理が来てから使う物ってナプキンかタンポンの2種類しかなくて、さらに最近だと少し月経カップが出てきたり。でも数少ない選択肢の中で自分が嫌だと思っても自分に最適なものを見つけることってとても難しくて、今あるものの中から使わなくちゃいけないのが、何の疑問も持たずにこれしかないからこの中から選ぶ、みたいな感じで皆さん過ごしているのかなというのを感じています。だけど時代はもうそうではなくて、自分に合うものを見つけたりすることができる時代になっていると思うので、そんな固定概念も捨てて自分から一歩進んでみるともしかしたら生理ってこうだったよねってものがもっと違うものに変わるかもしれないというのを体験して欲しくて、こんなメッセージを掲げています。


寺尾:そもそも吸水ショーツってなんなの?というところで結構皆さん知ってるかなと思うんですが、吸水ショーツとはちょうど股の部分のクロッチと呼ばれてるところが多層構造になった布でできています。その布も機能が付いていて、給水したり防水したり、あとはうちの商品だと抗菌だったり防菌の機能もついていて、あらゆる水分を吸収するというのが特徴です。ショーツを履いていながら生理もそうですし、おりもの、あと経産婦の方ですと気にされてる方も多い軽い尿漏れとかも全て吸収することができます。サニタリーショーツの違いとしては、サニタリーショーツはサニタリーショーツ+ナプキンとかを敷いてもらうと思うんですけれども、吸水ショーツの場合は1枚で履けるのが大きな特徴となっています。


寺尾:とはいえサニタリショーツって、ザ生理みたいな感じのものを思い描いたり、「何で生理の時にこんなも履かなきゃいけないんだろう?」って思う時が人生に1回はあったと思うんですけれども、Period. のショーツの場合は他のランジェリーや普段使いのランジェリーと変わらないデザイン性のものを今作っています。特にClassicとかHighwaistは透け感がついていてサニタリーショーツとは違うので、生理じゃない普通の日も履いて頂けるようになっています。下に20ml〜30mlってあるんですけれども、うちのショーツは二つの吸収があって、左二つが20ml、右二つが30ml の吸収になっています。


そもそも私が何で吸水ショーツをやり始めたのかってところが割と皆さんと生理について分かり合えるエピソードの一つかなと思うのでお話しさせて頂くと、もともと私はそんなに思慮深いわけでもないですし、自分の健康にすごく興味があったわけでもないです。むしろ生理って何となく毎月きて「なんか来たむかつく」ぐらいだったし、あとは生理が始まってから友達で生理痛で動けないみたいな子もいたんですけど、私の場合はあんまりそういうこともなく軽かったんですね。なので、カレンダー付け忘れると次いつ来るのかわかんないぐらい自分で体の変化に気づいていない人で、それぐらい生理ってなんとなく一生付き合うぐらいの感じだったんです。


私はたまたまトレンドとか流行りもの見つけるのが好きで、特にアメリカのものをよく見るんですけど、ネットサーフィンしていた時にアメリカの吸水ショーツのブランドの創業者の方のインタビュー記事を見つけて、アメリカに生理の時に履くパンツがある、パンツだけで過ごせるものがあるっていうのを見つけて、「こんなのがあるの?日本はまだ紙ナプキンしかないのに、アメリカの人ってすごい考えること面白いな」って思ったんです。誰かがやりそうだけどやってなかったことを創っていてすごくわくわくしたのと、よくよく考えてみたら携帯ってすごく短い間に進化したのに生理用品って長い間私達のそばにいるのに何も変わってないなって気づいたんですね。それですごく面白いなと思い、自分で取り寄せて使ってみたら、それがすごい今までにないぐらいの快適さでした。そして使ってみると今まで自分が気づいてなかったことも実はストレスだったんだなって気づくきっかけになりました。


その時に気づいた事なんですけど、生理がもともと軽いと思っていたけど、考えてみたら年を重ねるごとに生理が重くなっているなというのを自分の中で感じ始めました。量が昔そんなに多くなかったのに最近増えたとか、あとは生理痛がたまに起きるようになったとか。けど私は生理痛とかよりも生理前や生理中にもう起き上がれないくらいだるい日があったり、本当に気分の上げ下げが激しいことに気づき始めて、最初はそれが PMS だって自分の知識もなかったのでメンタルの病気だと思って、心療内科に行かなきゃいけないってすごく自分で重く受け止めていました。でもメンタルの病気って自認するのってやっぱり難しいと思うし、病院にもなかなか行けなかったんですけど、生理ということを改めて知る上で自分の症状が全部 PMS に当てはまっていたので、解決策を見つけられたっていうのがあります。あとは生理に無頓着な人だったので会社に行って「あ、今日来た」みたいな感じでコンビニにナプキンを買いに行ったり、スケジュールからも少しずれることが多かったんです。もともとランジェリーが好きだったんですけど、今日は平気と思って行ったら会社で生理になったり、今日は予防してちゃんとナプキンつけて行こうと思っていたら何も出なくて一日中ナプキンをつけてただ暑いだけだった、みたいなことが実はすごくストレスで、毎朝それをどうしようかなって考えてる時間があったということに気づきました。あとは公共のトイレのサニタリーボックスに触れるのって実はすごく嫌だったなっていうことを吸水パンツを履いてから気づくようになりました。


このような気づきとか PMS だということを知れたのは、たった一枚のショーツがきっかけです。その体験をもっと多くの人に知ってもらえたら、みんなの生理とか生活がすごく変わるのではないかなということに私は気づき始めました。そこでショーツを通して生理について改めて自分で調べたりして知ることができ、そこから私的に変わったのが、ピルを服用するようになって気分の上げ下げみたいなのが本当になくなって毎日がハッピーな状態に自分で持って行くことができたのが、すごく大きく自分の中で革命的だなと感じています。夏とか今の時期も暑いじゃないですか。吸水ショーツを着用することによってそういう不快感を軽減できたり、いつ来るかわからないものに対応できるようになって、服を汚したりとかそれでいつも落ち込むことがなくなったのが、すごく自分の気持ちが軽くなったのもそうですし、周りに何か見えちゃったらどうしようみたいなのもなくなったのが、すごく楽になったことの一つです。


あとはいろいろ調べていくうちに、日本って生理についての物とか結構遅れていると感じて、海外だとナプキンの種類も多様なんですけれど、さらにシリコンでできたディスクみたいなの入れて血を止めておく生理用品があったり、あとは PMS に関しても経皮にシールを貼って抑えるものがあったり、グミを食べてサプリみたいな感じで抑えられたり、本当にすごくたくさんのものがあるんです。そういうものが普通に市販で売ってるんですけど、さらに海外的な取り組みを見ると、ピルが日本よりも安かったりアクセスのしやすさとかピル以外のものもすごくたくさんあって、注射を打って避妊したり、経皮から避妊させたり。日本ではまだ承認されていないけれど、私たちの身体にとってはもっとより便利で身近にあるととてもいいなと思うものを発見することができたのも、ショーツを通じて私が知れたことの一つです。


ここで改めてなんですけど、皆さんって生理について知る機会ってやっぱりなかったと思っていて、私も学校でなんとなく「皆さん来ましたね」みたいな感じでナプキンを配られて終わりで、そもそも何であるのか、自分の生理って生涯で何回あるのか、最近だと生理の量を知らない人が多いなと思っていて。自分の体のことでシェアすることもなかったので、なんとなく自分の症状が一般で普通だと思って、なかなかその変化に気づけないことでもあるなと思っています。


寺尾:書かせて頂いたんですけれどもこれはかなり昔の人で、生涯で生理の回数は50回だったんですけど、今の私たちは生涯で450回あると言われています。その理由としては、子供を産む回数が減ったこと、あとは栄養とかが十分に今の私たちの身体にも入っているので、初潮の時期がもっと前倒しになったことによって生理の数が増えています。生理の数が増えるともちろん不快感を感じる時も多くなると同時に、身体を使うので子宮系の病気が増えたりしているのも現実です。


一周期の生理の量に関しても、大体20ml〜140mlが一回のトータルの量なので、一日計算すると20ml ぐらい出ていて、ドバッと出た時も意外と自分が思っているより出てないっていうのが現実なんですね。ショーツで、うちの商品は20mlと30mlの吸水なんですけど、みんなに「本当にこんなちょっとだけなの?」ってすごく驚かれるんです。実際は本当にそれぐらいで、逆にそこから大幅に漏れてしまう人は、過多月経の疑いがあるので病院に行くことを私はお勧めしています。過多月経だと何かしらの婦人科疾患の可能性があるので、量が多いのは自分の特徴ではなくて、病院に行ったりそういうアクションすることが大事だなっていうことを知ることができました。


Period.を通して、私は自分の生理を知ることによって、生理は人それぞれですけれども、その基準とか基礎知識を知ることで、自分がそこから外れてるのか病気なのかっていうのを気づくきっかけにもなりました。そこから自分に合った解決を、私の場合はピルを飲んでパンツを履くことですごくいろんなものが変わったので、それをトライしてみること。今はまだ生理痛とか我慢したり、寝てれば治るみたいな感じの方多いと思うんですけれども、実は生理痛も我慢するものではなくてしっかりと向き合って根の治療していくことが大事で、もう辛いことを我慢したり生理は我慢するっていうことは終わりにして、自分の身体の選択肢をしっかりと自分ですることが大切だと思っています。


その中で厳密には生理用品とは言わないんですけど生理用品のカテゴリーとして、ショーツを選んだりナプキンを選んだりしてもらったり、内面的なアプローチとしてちゃんと病院に通って自分に合うピルを見つけたり。ピルもいっぱい種類があるのでそれぞれの症状に向けていろんなものを選べるので、自分で選択して選んでもらうことが、普段の生活をより豊かに生きていくためにも大事だなと感じています。そんなきっかけをパンツを通して提供したいと思っているのが、Period. です。痛いのも辛いのもやっぱり人にはわからないことなので、全部自分に戻ってくるじゃないですか。それを我慢したりとかしょうがないとか放置しないで、しっかりと向き合って欲しいなと思います。以上です。ありがとうございました。



品川:ありがとうございました。皆さん自分の生理をちょっと思い浮かべながら彩加さんの話を聞いたんじゃないかなと思います。本当に勉強になりました。生理っていうテーマだけで、こんなにいろんな世界の状況とか知識とか製品があるんだなっていうのが分かったかなと思います。


(後編へ続く)