2021/07/25 『チェンジメーカーが語る!Women’s Health & Work ~これからの時代の「女性の健康×働く」を考える』(前編)



女子未来大学事務局長 青山雅子(以下、青山):時間になりましたので始めさせて頂きます。本日は日曜日の14時というお忙しいお時間の中、女子未来大学開催の『チェンジメーカーが語る!Women’s Health & Work ~これからの時代の「女性の健康×働く」を考える〜』この授業にご参加頂きまして、誠にありがとうございます。今回女子未来大学の事務局長を務めさせて頂きます青山から冒頭に少しお話をさせて頂いた後、モデレーターへとバトンタッチさせて頂きます。


《本日の流れと注意点の説明》


まず女子未来大学のご紹介です。女子未来大学は猪熊真理子、駒崎クララ、 岡田寿代の3名がファウンダーとして立ち上げた大学です。もともと女子未来大学のメッセージはこの1文に込められてるんですけども「答えそのもの(Answer)を誰かに教えてもらうのではなく、答えを自ら導き出せる力(How to think)を持つ女性を一人でも多く増やしたい」という思いでこの女子未来スタートしております。コンセプトはこのような女性が豊かに生きていくため自由に学ぶ場を始め3つのコンセプトがあり、学部も4つございまして、基本的にこの学部に則って授業を構成させて頂いています。本日は、なりたい自分になる学部での授業になっています。


ちょっとデータが古いんですけれども、これまで累計2000名弱の方にご参加頂いています。主に会社員の方が多いデータになっています。女子未来大学はコロナ前はリアルでの開催をしてきたんですけれども、昨今の情勢を踏まえまして昨年からはオンラインに全て変えさせて頂いてます。オンラインにしたことで全国どこからでもご参加頂けることが、唯一の良い点だなっては個人的には思っております。


ここからバトンタッチをしまして進めさせて頂きます。本日は私ではなく、モデレータはメルカリの品川瑶子さんに務めて頂きます。皆さんご存知でしたかね?メルカリって、卵子凍結制度だったり0歳児保育の費用補助だったり、結構多様な人材を育てるってことをもとに様々な企画をされている、そんなメルカリで働いてらっしゃる瑶子さんにバトンタッチをさせて頂きます。瑶子さんどうぞよろしくお願いします。



株式会社メルカリ People&Culture / D&I Lead 品川瑶子さん(以下、品川):よろしくお願いします。じゃあ自己紹介から始めさせて頂きます。株式会社メルカリの People&Culture、これは人事部門の名前なんですけれども、D&I ダイバーシティ&インクルージョンのLeadを務めております品川瑶子と申します。今ご紹介に預かりましたようにメルカリでは、卵子凍結制度の費用補助の導入ですとか、多様な人が活躍できるような制度っていうの整えておりまして、私も人事部門の一員としてそういったことに尽力しながらいつも仕事をしております。ダイバーシティ&インクルージョンというのは、多様なメンバーがValueを発揮できる環境を作っていくというミッションの元に、普段は人事部門の一員として仕事をしています。メルカリの他にも整理収納アドバイザーの仕事をフリーランスやっていて、他には別のベンチャー企業でも法務・人事として働いています。


プライベートでは、今4歳の息子の子育て中です。仕事にもしている片付けは趣味でもあり、写真にも載せてるんですけれど個人のお客様のお宅にうかがって、こんな風に一番下の写真みたいな感じで片付けかたのレッスンを提供しています。


今日はプレゼンターのお二人のお話を伺えるのとても楽しみにしています。よろしくお願いします。では次に、岸畑聖月さんの自己紹介をよろしくお願いします。



株式会社With Midwife 代表取締役 岸畑聖月さん(以下、岸畑):ありがとうございます。株式会社With Midwifeの岸畑聖月と申します。仕事は、今日も実は夜勤明けで臨床の助産師も続けております。関西エリアでは一番出産件数の多い、医療法人の愛仁会千船病院というところで助産師として勤めておりまして、今日も素敵な命が生まれるお手伝いをさせて頂きました。そんな事をしながら、2019年に株式会社With Midwifeを立ち上げまして、助産師のみで立ち上げたちょっと国内では珍しい会社になります。また公益財団法人大阪産業局というところでは、女性起業家支援をしています。私自身この組織のおかげで起業させて頂いて、その際に猪熊真理子さんには大変お世話になったというご縁がありまして、今日も登壇させて頂いております。


最近は仕事ばっかりでプライベートのことを話す機会が少なかったので今日ちょっと恥ずかしいんですけど、海が好きで沖縄とかダイビングしに行くのは結構好きだったりします。最近は外で飲みにくくなりましたけれども、お酒を飲んで楽しくおしゃべりすることも結構息抜きになったり、毎日一本二本は映画を観るぐらい映画好きで、オススメの映画はいくらでもお伝えするので、またそんなお話もできたらいいなと思っております。


実は2020年の2月にも女子未来大学では登壇させて頂きまして、その際にお顔を拝見したかたも何人かいらっしゃってすごく嬉しく思っております。本日もよろしくお願いします。



品川:ありがとうございます。続きまして、私も利用させて頂いているんですけれども、日本初の吸水ショーツブランドを手掛けていらっしゃる株式会社Period.の寺尾彩加さん、お願いします。



株式会社Period. Founder / CEO 寺尾彩加さん(以下、寺尾):はい、ありがとうございます。皆さん初めましての方も知り合いの方もいらっしゃると思うんですけれども、株式会社社Period.のFounder / CEOの寺尾彩加と申します。株式会社Period.は吸水ショーツのブランドで、瑶子さんにご利用頂いてるみたいでとても嬉しいです。生理の時に履いて頂く新しい選択肢の中で、吸水ショーツというものを今企画から販売までしておりまして、Period.が一応日本初の専門ブランドとして展開させて頂いています。


元々新卒で入った会社は全然関係ない動画のコンサルティング会社で、私は女性商材の動画のプランニングなどをやっていたんですけれども、そこからはひょんなことからパンツと出会い、突然小売りとか製造業に入ったちょっと新しいというかなかなか珍しいタイプの人です。

続いてプライベートのほうも書かせて頂いたんですけれども、私も自分で起業したらプライベートというプライベートもないなと思ったり、やっぱ好きなことを仕事にしたので境目がなくなってしまって、ちょっと紹介するの難しいなと思ったので、今回は私の好きなことを紹介させてもらいます。好きなことはもちろんショーツがすごく好きで、もともとランジェリーが好きだったなってあとから思い出してみたりもするんですけど、常に次はどういうショーツ作ろうかとか、お店に入ったらすぐショーツを見に行くぐらい、常にパンツの事を考えています。


次に趣味は、コロナで最近は旅行とか難しいんですけども海外旅行に行くのが好きで、この真ん中の写真ははモロッコで、あんまり皆さんが行ったことのないようなところに行って「そこ良かったよ」って広めたり、新しいものを発見するのが好きです。


そして皆さんからめっちゃチャットでネギってきてるんですけど。(笑)これはネギじゃなくて草鈍器のほうで、最近の趣味はコロナになってから韓国のアイドルにめちゃくちゃハマっちゃって。今まで全然韓国とか興味なかったんですけど突然すごいハマって、NCTっていうグループに今超大ハマりしています。NCTを見ていたら、その先にあるSMエンターテイメントのブランディングの手法とかがすごい面白くて、日本にはないことをやっているなって。趣味で好きで見ていたものが、最近段々ビジネスとして面白いなと思い始めたりしちゃうくらい、プライベートとビジネスがごっちゃになっています。今日はよろしくお願いします。



品川:よろしくお願いします。一番右の絵なんだろうと思って。(笑)



寺尾:ペンライトなんですよ、NCTの。ネギって書かれているのが、WayVって中国で活動しているグループがいて、WayVのVがグリーンになっててそこがネギみたいで、オタクたちにネギ棒って呼ばれています。(笑)



品川:そういうことですね。(笑)ありがとうございました。


品川:では次に進みまして、早速授業に入りたいと思います。お二方にそれぞれ授業をして頂くんですけれども、まず一つ目は「現代を生きる女性のリアルな悩みから学ぶこと ーThe CARE相談データの分析結果よりー」というテーマで、株式会社With Midwife 代表取締役の聖月さんからお話を頂きたいと思います。どうぞよろしくお願いします。



岸畑:ありがとうございます。授業ということで一つでも持って帰ってもらえたらいいなと思っていて、弊社の持っている情報とかお伝えできればと思っております。10分間なのでちょっと駆け足で進んでいきたいと思います。弊社なんですけれども、「生まれることもできなかったたったひとつの命でさえも取り残されない未来」の実現というのをミッションにしています。妊婦さんとか赤ちゃんに対するケアって世の中にはたくさんあるんですけれども、助産師として働いていると不妊治療で悩まれている方とか、妊娠も考えられないぐらい月経が辛いとか、あと流産・死産で悲しい思いをされた方達をたくさん見てきていて、そういうところまで鑑みて事業展開できるような会社を作りたいなという風に思っております。


私自身は京都大学大学院で助産学を学んだことで助産師として働いているんですけども、私自身が起業したきっかけとか助産師になったきっかけは、中学生の時に病気をしたことがあって私自身が妊娠・出産をできなくなってしまったんですね。それだったら、そういう人たちをサポートできる人材になりたいと思って医療を目指して、そこで出会ったのが助産師という職業でした。看護師資格を全員が持っていてその上で助産師資格を学ぶので、幅広い医療の知識を持ちながら、妊娠・出産・子育てにも特化しているそういう職業はこれからはすごく重要になるなっていう風に感じて、助産師になりました。


その中でWith Midwifeとして今やっていることは、一つ目は全国の助産師のネットワークを構築すること、二つ目に助産師検索サイトの運営です。病院の中で助産師が働かれているイメージが強いかなと思うんですけれども、1割ぐらいの助産師さんは地域で開業したり、フリーランスで働かれているんですね。そういう人たちって結構フットワーク軽くいろんな人と出会えるので、そういう人たちを検索できるサイトの運営だったり、今日少し情報をお話しさせて頂く顧問助産師サービスっていう企業に助産師として導入させて頂くようなサービスだったり、あとは自治会の相談窓口だったり、あとはファッションメーカーさんと一緒にコラボイベントしたりなんかもやらせて頂いております。


メイン事業の顧問助産師サービス The CARE なんですけれども、国家資格を持つ助産師が健康や子育てに関する相談に乗るようなサービスになっております。大きく分けてやっていることは、オンライン相談と、妊娠した方がいらっしゃったら妊娠から復職まで継続的に支援をしながらプログラム提供していく育休サポートプログラムの提供です。ウェルネストレーニングって書いているのは研修やセミナーだと思って頂いたらいいんですけれども、保健師資格を持っている助産師もいますので三つの国家資格を活かしてコンテンツを提供させて頂いたり、最近は男性の産休も始まったみたいなニュースになってましたけども、そういう情報等を提供するコンサルティングもさせて頂いております。まだ創業2年ぐらいなんですけれども、日経新聞にも載せて頂いて少しずつ知名度が上がっているような段階です。このサービスから見えたことを今日は二つご紹介したいと思っています。


一つ目は、リコーグループという印刷機の会社の中でさせて頂いた実証実験結果のご紹介です。この調査なんですけれども、ユーザーさんは大体317名の従業員の方を対象にさせて頂いて、実際はたった1週間の検証だったんですけど、サービス利用者は46名で結構リピーターもいらっしゃって97件のご相談が寄せられたような実証実験になっております。


岸畑:この中で相談するしないに関わらず、「皆さん悩み事ありますか?」って聞いたんですね。4割の方が「悩み事あります」って答えてくださいました。性別で分析してみたら、皆さんどんな悩み事を抱いてると思われますでしょうか?実は男性では、一番が子育ての悩みを持ってる方が多かったんですね。そして女性は、メンタルヘルスが2番目にきていました。一昔前までは男性は健康やメンタルヘルス、女性は子育ての悩みなんて言われていましたけれども、実際に今回の実証実験ではそことはちょっと異なる結果になっていました。実際にサービスを利用した人も3割が男性のご相談で年代も幅広くありました。この相談なんですけれども累計で97件頂いておりまして、やはり私たちのサービスって年代とか性別とか関係なくニーズがあることが明らかになりました。


その中でどんな相談がきたかと言いますと、今日は女子未来大学なので女性に絞って内容を言いますと、健康・子育てについての悩み事を相談したことも多かったです。相談を受けていて感じたのは、カテゴリーだけだとメンタルヘルスってすごい少なそうに見えるんですけれども、実際は生理の悩みや健康の悩みが結局はメンタルヘルスまで影響しているような状況も見受けました。


岸畑:こちらは実際の相談内容なんですけれども、婦人科系の基礎疾患と PMS、PMDD、PMDDというのは身体の症状じゃなくて心の症状が強く出る月経前症候群のことを言います。「婦人科疾患・子宮筋腫内膜症があるって言われてるんですけど、そういう影響もあるのでしょうか?」という質問が来たりしていました。こういう情報ってなかなか学生時代の性教育では習わなかった内容ですし、かといって大人になってみんなどうやって情報を集めてるんだろうっていうぐらい接することがないんですよね。ただ悩み事としてはこういう相談って本当にたくさん来ますので、相談窓口だったり相談先っていうのをもう少し明確にしていく必要があるなという風に感じた事例になります。


岸畑:また今回の実証実験で二つ目に印象的だった相談としては、家族さんの事情で今出産をしなきゃいけないっていう必要があったようで、転職したばっかりだったのに妊娠が発覚されたようです。自分自身もバリバリと働きたかったんですけれども、それとは裏腹に転職先では妊娠を伝えた結果、マタハラ状態が続いて産休直前までずっと不利益な状況が続いてしまったみたいなことがあって。やっぱり認容力のある女性、妊娠・出産される女性が働きながら生きていくためには、そのタイミングとかを選べないこともあると思うんですよね。そういう時に私たちが働きやすく社会を作っていくにはどうしたらいいんだろうみたいなことも、今日のディスカッションの中ではお話ししていきたいなという風に思っています。


二つ目の情報のシェアになりますが、次は2週間の実証実験ではなく1年半のサービス提供の間の相談データから引っ張ってきました。カテゴリー別で分けるとこんな感じて、健康・メンタルヘルス・子育てについての相談をたくさん頂いていました。これをキーワード別で掛け合わせた時に、夫・主人・旦那っていうワードが結構多く出てきていて、女性にとってやっぱり旦那さんとかパートナーさんっていうのは悩みの種になることもあるんですけれども逆に支えになることも多くて、女性が働いていくためにはパートナーの存在ってかなり大切なんだろうなっていう風にこの結果から読み取れました。


キーワード×仕事っていうワードで絞り出してみますと、不眠とか妊娠・出産・子育てみたいなところと仕事で悩んでる方は明らかに多かったです。女性特有のライフステージの変化と仕事っていうのはやはり女性の悩みになっているので、ここをどう解決していくかと悩ませないか、前向きに捉えさせるかっていうところが大事だなと思いました。また気持ちの変化だったり不安と仕事っていうワードもかなり出てきていて、女性のライフステージに悩むことが結局メンタルヘルスや不安とかに繋がっていて、それが仕事にも影響するっていう負のスパイラルが回っているような印象も見受けられました。


岸畑:あっという間に10分なんですけれども、実際にあった相談内容として一つ目は不妊治療と仕事、進めば進むほどどんどん両立が困難になってくるというご相談も受けます。不妊治療には、卵を育てるための刺激の仕方が低刺激・中刺激・高刺激っていう風にあるんですけれども、そこをレベルアップしていくと治療も大変になってくるんですよね。仕事との両立も大変なのに治療も大変になってくるというところで悩まれている方は本当にたくさんいらっしゃいます。そしてその結果、高齢妊娠したとしても「いつ職場に言えばいいの?」とか、つわりが出てきたけどそれを職場に言ってもまだを流産・死産する可能性もあるし、「どんなタイミングで言ったらいいんだろう?」みたいな、そういう状況をオープンに言えない、また言う時にどうしたらいいのか悩まれている方もたくさんいらっしゃいました。


このような相談データから今回お伝えしたいなと思ったことは、少し前までは社内にロールモデルを作ろうみたいな動きがあったんですよね。ただ働き方が多様化して、生き方も多様化して、そして身体の個性だったり家族背景っていうのも本当にバラエティに富んでいて、その中で女性の役割って本当に増えてきましたよね。その時に自分のロールモデルを探そうと思っても役割が多重になってきた分、自分もお手本を見つけることはもうかなり難しいんだろうなっていう風に思っています。だからこそ自分自身の価値を高めて、自分に自信を持って、どれだけ選択肢を用意できるかっていうのが、これから働く女性が生きていく上ではとても重要だと思っています。その時はいつ来るか分からないんですね。まだ先まだ先って思っていてその時が来ると本当に困ってしまうので、その時のためにこういう機会を使って学んで経験してスキルを身につけて、その一方で自分を肯定してありのままを愛す力を付けていくことが重要で、私たちは助産師としてそういう女性の下支えしていきたいなという風に思っています。私自身はこの時代を次に進めていかないといけないなってこの前のオリンピックの開会式を見ても強く思ったので、今日は皆様と一緒に考えを深めていきたいなという風に思っております。


岸畑:最後に少しだけお知らせにもなるんですけれども、現在日本の性教育をアップデートするために性教育のボードゲーム開発というのもしていて、クラウドファンディングもあと5日に迫っています。(現在は終了しています)この中でも女性の妊娠・出産・子育ての基礎知識っていう言葉を子供向けには作ってるんですけども、大人もかなり学ぶことが多いので、ぜひご興味持って頂ける方は検索して頂けると嬉しいです。

以上になります。ご清聴ありがとうございました。



品川:ありがとうございました。本当に共感したり勉強すること、勉強になることがたくさんあって濃い10分でした。本当にありがとうございます。

PMDDって私知らなかったので、そういう症状をそういう風に言うんだって勉強になりました。



岸畑:そうですね、結構最近知られ始めたくらいのワードだと思うんですけれども、月経時の不快症状で身体だけじゃなくて心にくる人が多くて、それが鬱まで繋がってくるケースも増えてきてるんですよね。なのでこのPMDD、 心の負担感みたいなところも、ちょっと注目して頂けたらなと思います。



品川:なるほど。あとのトークショーでも詳しくお伺いしたいと思います。ありがとうございました。



岸畑:ありがとうございました。


(中編へ続く)