*開催レポート* 11/19女子未来大学2周年記念イベント「女性が輝く未来会議2016〜女性たちが“らしく”生きる未来へ〜」<書き起こし・前編>

今回の女子未来大学は2周年イベント「女性たちが“らしく”生きる未来へ〜」
をテーマに開催しました。
ゲストとして、最も刺激的なビジネススクールとして注目されるデンマークの「KAOSPILOT」に留学し、現在は日本で教育デザインファーム株式会社レアの代表としても活躍されている大本綾さんをお迎え、また女子未来大学ファウンダーの猪熊真理子と駒崎クララをパネラーに、パネルディスカッションを行いました。
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自信を持てない女性たち。その背景にあるものとは?

猪熊:今日はお越し頂き、ありがとうございます。女子未来大学2周年記念イベント「女性が輝く未来会議2016〜女性たちが“らしく”生きる未来へ〜」を始めたいと思います。

“らしく”生きるってシンプルなようで面白いテーマですよね。
よく日本の女性たちは自信がないと言われていて、その調査データがあるんですけれども、自分に自信があると答えている女性は28.1%しかいないと言われています。さらに少女時代にしたいことを諦めた人が6割、もっと才能があれば挑戦してみたかったことがある人が8割います。全部が全部叶う必要はないと思うんですが、何かを諦める度にどんどん女性たちは自分に自信を無くしてしまっているのかもしれません。

自分に自信があるとお答えになる女性は3割弱しかいないんですけれども、一方で「一般的に女性には才能があると思いますか」と聞くと7割くらいが、あると答えるんですね。自分には自信がないけれども、周りの女性たちには可能性があるように見えている。
これも女性ならではの特徴的な考え方の一つと言えるかもしれませんが、それゆえに自信をなくしやすいということもあるのかもしれませんよね。

女性活躍やダイバーシティ推進の活動をしている中で感じることが、「男性と女性の違い」です。性差というよりは価値観の違い、生物学的、心理学的な違いがあるのではないかと思います。

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一概には難しいのですが、一つ言えることは女性の方が高い理想を持ちがちなんですね。こうじゃないといけないというラインが男性と比べて高い。また、理想が高いだけでなく、現実的に、厳しめに現状をみるのでそのギャップが大きくなる。なので、理想まで達することができないと、自分にはできなかったと失敗体験を積みやすいと言われています。逆に男性は、理想が低くても目標を設定することができるんですね。とりあえずやってみようと思いやすいので、やってみよう、できた、という小さな成功体験を積んで自信になりやすいんだと思うんです。

日本の女性の自己肯定感が低いとされているひとつは、失敗に目が向きやすいということもあります。2つめが、他の人と比較してしまう。3つめが、謙虚であることを良しとする文化。4つめが、思っていることをはっきり言わない文化。空気を読むという文化があって、なかなか自己理解や他者理解につながらないというところがあるのではないかと言われています。

「らしさ」を形成する4つの要素とは?

心理学で「らしさ」ってなんだろうと考えると個性とかパーソナリティに近いかなと思うんですが、心理学におけるパーソナリティというのは何かというと、まず“気質”と“性格”いう部分があります。

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出典:HQ Create 図3 個性(パーソナリティ)の構造

“性格”というのは、小さい頃の両親や祖父母などの関係性の中でできてくるものが大きく、パーソナリティの中で一番大切なのは、“態度”です。“態度”というのは、それ以降の生き方や考え方など、表面に現れるもの。考え方のスタンスとか価値観に近いところですね。次に“役割行動”というのがあって、社会とか他の人との関係性の中で、女性らしくとか社長らしくとか建前的なものですね。こういうものがかけ合わさって「らしさ」が出てくるようになっています。
「らしさ」に不安とか、もどかしさを感じている人というのは“気質”“性格”“態度”と“役割行動”との間にギャップがある人が多いんですね。
女性らしさを求められすぎるけど、本当は違う振る舞い方をしたいとか。そうなってしまうとなかなか「らしく」生きられなくてモヤモヤしたり悩んだりしてしまいます。それを解消するためには、“気質”“性格”“態度”として持っている価値観と“役割”として求められている価値観をなんとなくご自身で理解している方が、自分でどういう風に生きたいかということを理解しやすくなるんではないかなと思います。

今の女性が「らしく」生きづらい理由として、時代が変化する中で女性らしさそのものが変化しているということが大きくあるかなと思います。女性の幸せ=家庭に入ることという価値観ではなくて、結婚してもしなくても良いし海外で暮らしても良いという中で、自分らしい生き方ってなんだろうと悩んでいる女性たちがたくさんいらっしゃるんじゃないかなと思っています。

私らしく生きるとは、「私は私でよかったと思えること」

「らしく」生きるってなんだろうと考えた時に、一つは、私は私でよかったと思えること。誰かの真似をする必要はなく、今までになかったやり方で家族を作っても、今までになかったやり方で働いても良い時代が来ているんじゃないかなと思います。

そのために必要な力がクリエイティビティ、創造力です。
考える力がなければ、自分らしい働き方を作りだすとか、それを会社で受け入れてもらうとか社会で受け入れてもらうことはできないじゃないですか。だから、クリエイティビティを持ち、自分自身の頭で考え、それぞれが自分らしい幸せに歩めるということが本当の意味での“女性の活躍”で、新しい幸福の価値観を作っていく必要があるんじゃないかなと思っています。