*開催レポート* コミュニケーション力を身につければ、仕事も子育ても人間関係も上手くいく! バランス上手な女性になるためのキャリアワークショップ

7月30日の女子未来大学では、キャリアデザインスクール我究館でママコーチとして、自己分析をもとに年間300人以上の「心から納得のいくキャリアの描き方と実現」のサポートをされている星山芳実さんを講師にお迎えして授業を開催しました。

第一部では、星山さんご自身の経験を踏まえながら、価値観を明確にすることの大切さや「キャリアとライフイベントの両立」に関する意識についてお話しいただきました。その模様を書き起こしでお伝えします。

第二部、第三部では、現状を整理し、自身の価値観を理解するためのワークショップと理想を具現化するためのアクションプランの作成を行いました。

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<第一部 講演 キャリアデザインスクール我究館コーチ星山芳実が教える「バランス上手な女性になる方法」>

星山:皆さん、こんにちは。今日はありがとうございます。
今日は「バランス上手な女性」ということで、短い時間ですが、少しでもモヤモヤが晴れたりとか、前向きな気持ちになっていただくために、一緒になって考えながら、導き出していきたいなと思っておりますので、どうぞ本日はよろしくお願い致します。

バランス上手な女性になる方法というテーマですが、講師の私自身はバランス上手ではありません。
バランス上手になっていくためのフレームを今日は皆さんにご紹介したいなと思っています。

その前に、まず私の自己紹介をさせていただきたいと思います。
キャリアデザインスクールの我究館というところで、今講師として働いております。
25年くらい前にできた老舗のスクールで、卒業生も今8,200人位いるようなキャリアデザイン専門のスクールです。そちらで大体300人位の受講生さんとそれぞれのキャリアを一緒に描くお手伝いをさせていただいます。

私自身のことを少しお話しさせていただきますと、
大学時代、私自身も我究館に生徒として入館致しまして、本当に自分に自信がなくて、人と自分を比較するみたいなことをしてしまっていた学生時代でした。そこで、就職活動を機に、自分の強みとかってそもそも何なんだろうと思い、我究館が出している「絶対内定」という自己分析の本を通じて自己分析をしまくる大学生活を送りました。
その結果、新卒で日本航空で客室乗務員になりまして、主にリゾート国際線で乗務しました。3年半後に、中途採用でリクルートに入社致しまして、この時に自己分析をしてきたことを改めて思い出すきっかけがありました。

私は自己分析をする中で、自分のことを沢山知るワークをしたのですが、一番の収穫は、自分が何をしている時が一番幸せかなぁとかどういう時が一番輝いてイキイキしているのかなぁっていうのを、自己分析を通して導き出せたことだと思っています。

私が行っていた大学は、自分に自信がないような学生さんが多い大学だったんですね。女子大だったので、就職といえば一般職みたいな感じで決めつけて、一般職が全然悪いわけではないとは思うのですが、選択肢を広げることなく、決めつけてしまっているという方が非常に多くて。
それで、大学の就職課に掛けあったりしまして、「自分にセミナーをやらせてください」みたいな感じで、結構多くの学生と一緒にキャリアを考えるみたいな時間を大学4年生の時に持ちました。そういったセミナーを開かせていただく中で、学生さんたちがみるみるうちに自分の強みを探して、生き生きと輝いていくのを見て、こういう姿を見ることが私にとっての幸せに繋がるんだなという風に感じました。それが自分にとって、生涯軸になるものじゃないかなと自己分析をして動いた結果、思うようになったんですね。

ちょっと話が戻りますけれども、リクルートに入社した時に、ゼクシィという結婚情報誌の営業を担当させて頂いていました。ゼクシィでは、単に広告を売る営業だけでなく、クライアントさんが抱える経営課題全般のご相談にのることもありました。特に、組織の中の『人材』における課題に触れることも多く、どうしたら従業員の方々が活き活きと働けるのか一緒に考えるような機会も頂きました。

こうして見ると、「軸に沿ってやりたいことをやってきたんだね」とって言っていただけるようなこともあるのですが、転機がありまして、2014年に産休育休を経て長女を出産しました。
すぐ復帰するつもりでいたんですが、産んだ後、主人の海外赴任が決まって、でも自分はキャリアを諦めたくないから日本に残ろうかなと悩んだり、また思っていた以上に子育てが大変で、産後うつ状態になり、毎日泣いていました。
毎日泣いて自分にどんどん自信がなくなっていました。

その時に、改めて自分を見つめ直してみようという思い、再び自己分析を行ってみました。

それで見えてきたのが、やはり私は人の成長に寄り添うような仕事がしたいということ。その後、ご縁があってこのような仕事をさせていただくに至りました。

キャリアデザインスクール我究館の説明も簡単にさせていただきますと、“我究”自分を研究する=自己分析をとことん行っています。ただ、来ていらっしゃる方はほとんどは転職を望んでいる方、もしくは学生さんで就職活動を頑張りたいという方達がメインとなっております。
皆さん最初に来られるときは、「一刻も早く転職したい」「今の職場を辞めたい」という方が結構いらっしゃっるのですが、転職自体が目的になってしまっている方が結構多いような気がするんですね。

ですが、皆さんにいつもお伝えしていることは、
転職は「どんな人生にしたい、その先のどんな人になりたいのか」ということを叶えるための通過点だということ。よく仕事を転々として辞めてしまいましたという方もいらっしゃるのですけれど、そういう方の共通点は、ゴールが転職になっていたりとか、ゴールが起業になってしまっているので、その先にどんなビジョンを描きたいのか、見つめていきましょうよということをお伝えしています。

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そして、今日は価値観という部分にフォーカスを当てて、触れていきたいなと思っています。
皆さん20、30数年間、生きてこられて、今から価値観が大きく変わることってないと思います。もう大体価値観が形成され出来上がっている状態だと思います。我究館では、小さいころから今まで自分がどういう人間だったのかということ、弱みや強みを過去を洗い出しながら知っていくのですが、そうすると見えてくるのが自分が大切にしている価値観というものです。

そもそも、何で価値観が明確だといいかなとか考えたことありますか?

女性がこれからライフイベントだったり、色んな問題が重なっていくことで、迷ったりとか壁にぶつかることとかは多々あると思います。
考えなくてはならないことが無数にある中で、「私はやっぱりこれなんだ」ってところに立ち返れることが重要だと思っています。例えば、産休育休に入って子供と向き合う数年間があっても私はいいと思っています。ただ、自分が何を大切にして、そのような選択をしたのかということは明確にしておいた方が動きやすいのかなと思います。

本当に女性が向き合っていかなきゃいけないことが沢山ありすぎるんですが、
例えば結婚後も、子供の教育、学童だったりとか、ママ友との関係性、第一子だけではなく第二子って考えるとまた別の壁ができたりとか、色々と考えなければならない、向き合っていかなくてはいけないことって非常にたくさんありますよね。

そもそも、仕事と子育ての両立をしていて凄いですねとかっていう言葉をよく聞くと思うのですが、両立って私はそんなにシンプルじゃないと思うんですね。こんなに色々と問題がある中で、天秤にかけることって非常に難しいんじゃないかなと思います。

ですから、大切にしていきたい価値観、何を自分は守っていきたいのか、大切にしたいのかということを明確にして、自分なりのバランスの形を取ることが非常に重要になってくるかなと思います。

私の例を出させて頂きました。
最初仕事をする前に考えていたことは、仕事も100%、子育ても100%と考えていました。
しかし、実際に子育てをしてみて、両方100%っていうのは、どちらかが犠牲になってきたりとバランスがとれなくなるのではないかなと感じまして、自分が一番大切にしていることは何か優先順位付けしていくことにしました。

これはあくまで私のバランスが取れている形なので、皆さんそれぞれ違うとは思うのですが、私は、子供との時間、やりがいのある仕事、パートナーと協力ができる体制を整えること、収入の多さ、会社の知名度というような優先順位付けを致しました。

リクルートに入社していた時に、もう少しは続けようかなという気持ちは最初はあったのですが、私は要領の良い方ではないので、リクルートでは12時過ぎまで仕事をすることもありました。もちろん、時短勤務やリモートワークなど制度は整っていますが、一人の時でもいっぱいいっぱいだった仕事を、子供を抱えながらできるのかな、という不安が大きく、バランスが取れなくなっていくことが大いに予想されたので、私は捨てたものというのは、会社の知名度です。

あとは、子供が1〜3歳くらいまでは収入の多さよりは、働きやすさとかやりがいのある仕事に重きを置きたいなという風に思いまして、優先順位を付けていました。

優先順位を付ける中で更に細かくしていくと、例えば子供との時間というところで、朝と夜は絶対自分で作ったものを一緒に食卓で食べるということが私の中では重要なポイントだったりとか、あとは平日の週2~3は日中で公園とかで一緒に遊ぶということだったり。

ちょっと言い方が悪いですけれども、あれもこれもというのは正直難しいと思います。ただ後から再チャレンジし、取り戻すことはできると思うので、まずは現段階で何を優先していくのか明確にし、いつ再チャレンジをするのか計画しておくことだと思います。今後も子供の月齢だったりとか、もしくは旦那さんとのタイミングだったりとかによって、優先していくものって変わっていくと思うので、その都度、本日行うワークをブラッシュアップしていくのが効果的です。

<第二部 何を大切にして生きていくのか?現状を整理し、自身の価値観を理解するためのワークショップ>

第二部では、価値観MAPを用いて「何を大切にして生きていくのか?現状を整理し、自身の価値観を理解するためのワークショップ」を行いました。15分間で一人で考えて書き出していく作業を行ったのち、3人1組のグループで一人5分ずつ、発表していきました。

まずは、これまで自分が重要な判断をしたときに大切にしていたこと、自分がワクワクしているときには何が満たされているのかを思い出しました。

星山さんが用意してくださった「価値観キーワード例」を参考に、キーワードを抽出しました。ここでは、難しく考えすぎず、欲張りにポンポンと出していことがポイントだそうです。ちなみに、価値観キーワードにどんなものがあるかというと、「自由」「達成感」「子どもとの時間」「やりがい」「思いやり」「夢」「仲間」「夫と恋人のような時間」「つながり」「ユーモア」「女性としての美しさ」「感謝」など。(キーワード例にないものを自分で作るのも、もちろんOKです。)

質問で上がったのは、「趣味が大事な価値観である」という人。価値観を出していくヒントとして、例えば「スポーツ」が趣味の場合、「信頼」できる「仲間」とやることが大事なのか。これらを文字化していくことが大事なのだそうです。

次に、抽出した「価値観」に優先順位をつけ、上位3個の価値観を選びます。「3つに絞るなんて難しい!」という声も聞こえてきましたが、ここではまず一旦、「これだけは!」というもの「最も重視したい」と思うものを何とか3つ絞ってみましょう、とのことでした。他を捨てる、とういうわけではないので、ここも頭を抱えすぎず、ひとまず3つに絞ってみることが大切です。

そして、これらを踏まえて見えてきた「Being」「Having」「Giving」を書き出します。「今の段階では、具体的でなくても大丈夫」という星山さんの一言に、参加者一同、ホッと一安心。文字にできない方は絵や図から描いてみるのもOK。どういう姿でいることが、自分が最も活き活きしているかな、ワクワクしているかなという視点で描いてみましょう、とのことでした。

「Being」「Having」「Giving」の定義を順に見ていきましょう。

■Beingとは、【なりたい姿(理想の姿)】
例えば、好きな仕事を通して活き活きしている、海外に行って英語をペラペラに話しながら働いている、など。

■Havingとは、【手に入れたいもの、こと】
例えば、都内にマンションが欲しい、何でも話し合えるパートナーが欲しい、マイカーが欲しい、など。

■Givingとは、【社会に与えたい影響】
「やりがいのある仕事」というところにも繋がってくるところでもあるが、自分のために働く、だけではなく、何のために働くのか。例えば、働きたくても働けない状況の人々を助けたい、など。

次に、抽出した3個や、見えてきたBeing、Having、Givingを書いた上で、自分が大切な順をイメージしやすい絵や図にして描いてみます。

ワークショップなので、必ずしも完璧に仕上げようとせずに、お互いに話しながら「それってこういうこと?」「こういうのもあるのでは?」「きっかけは何でしょうか」と引き出し合っていきました。

今回のワークについて考える上では、「未来について楽しく考える」ことが大前提になってきます。心配なことや不安なこともあるかもしれないけれど、どこに楽しさがおちているか、規制をかけずに考えていってほしいとのこと。なぜ、こんなにいっぱい書いていくか。もやもやしていることを書き出して可視化していくことが大事であり、それがリアルになっていくのだそうです。

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つづいて、ワーク2では、価値観を満たす(Being、Having、Givingで考えたこと)ために何が壁になっているのかを具体的に考えました。そしてワーク3では、壁を乗り越えるために、誰に、どんなコミュニケーションを、いつまでに取り組むか「明日から取り組むアクション」について書き出しました。書き出した後は、グループ内で発表し、「それいいですね!」「これってこうできるんじゃない?」というアドバイスをお互いに話していきました。

参加者からは、こんな感想をいただきました。
「お互い引き出してお互い与え合うことができた」
「自分のなかで漠然と不安があっても、口に出してこなかった。まず話してみることが大事だと思った」
「実はこう思っていると話すと、違う視点からのアドバイスがもらえて、参考になった」
「感じていることを改めて口に出す、そして書き出すことでスッキリした」

多くの人たちが「口に出してみてよかった」と話していました。

最後に、講師の星山さんの経験談をお話してくださいました。

星山さんは育休産休中に、「とにかく人に会いに行こう」と計画して動いていたそうです。ただ、はじめのうちは、「人の成長に寄り添いたい」という、自分のしたいことを言えていませんでした。「育休産休中だから会っておきたいんです」と言ってひたすら相手の話を聞くのみ。学びはあるけれど、モヤモヤする気持ちがあったようです。自分がしたいことを言うなんて恥ずかしいし、否定されたら怖い。しかし、勇気を出して、自分の思いを開示していくようにしました。すると、そこから「それなら、知り合いを紹介するよ!」と言ってくれる人が出てきたり、未来への繋がりが見えてきたようです。

自分にとって、幸せの形とは何なのか。どういう時に笑顔でいられるのか?「なぜ?」と、ぜひ深堀りしていってほしい。今、現状が幸せな人もいるかもしれない。しかし、現状に甘んじるのではなく、常に自分に刺激を与える、自問自答していくことが、より幸せな人生を歩むことに繋がる。考えながらアクションしていくことが自己分析なんだと、最後に熱く語りかけてくださいました。

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改めまして、今回ご参加頂いた皆様、会場を提供してくださったVOYAGE GROUP様ありがとうございました!