*開催レポート*『”自分の強み”を理解していれば、会社や仕事に還元する力に変えていける』 女子未来大学 関西校ローンチ×Woo! 女性が輝く未来会議 in 関西<書き起こし 中編>

5月14日に大阪で開催された、女子未来大学 関西校ローンチ×Woo! 女性が輝く未来会議 in 関西。
このイベントでのトークセッションの内容を、その場にいらっしゃらなかった方にもお伝えできるように、書き起こしレポートでお伝えします。

IMG_4593

書き起こしレポート<前編>『これからの女性のキャリアはしなやかに、自分らしく』はこちらから。

猪熊 2つ目の質問は、1つ目の質問(「どうして今の仕事にたどりついたのか?」)と結構重複している部分もあると思うので、シンプルにいきたいなと思うのですが。「キャリア選択でお二人が大事にしていたことは何ですか?」。

高野 私は、その一瞬一瞬、目の前の仕事を頑張るということをすごく大事にしてきました。
というのも、こうなりたいというはっきりしたものがなかったので、その時々で頑張っていたら、次のチャンスがくる。

だから、キャリア選択で大切にやってきたなと思うのは、目の前に来たことは一生懸命やる。あとは、できるできないではなくて、やりたいかどうか?を大事にして、やりたいからやるみたいにしてきたなって思います。

猪熊 会社の中にいると、やりたくない仕事があったり、仕事を選べない場合もありますよね?そういう時はどうやって昇華してきたんですか?

高野 私すごい素直なんですよ。だまされる自信があるっていうとおかしいんですが、とにかく素直で、嫌なことって嫌ですって言うんですよ。「やりたくないです」って。

そういったときに、上司から「でもお前後輩育成してるのにえらそうに。お前がやらへんって言って、後輩にやりたくないことやれって言えるんか?」て言われたら、「それはあかん、やります!」みたいな。うまく周りに乗せていただいて、いやなこともうまく一応やってきました。

猪熊 上司の方のマネージメントもとても高野さんに合っていたということですね。井本さん、キャリア選択についてどうですか?

井本 選択するときに基準にするのは、単純におもしろいかおもしろくないかで、その感覚を絶対大切にしようって復帰するときに誓いました。

自分がおもしろい!って思うことは、ちょっとハードル高そうでもやる。おもんないと思ったものはぜったいおもんないって思って。おもしろいかどうかが、らしさというところにも通じるかなって思っているんですけど、自分の強みを生かすのが成果として最短だなと思っているので。

猪熊 自分の強みをご自覚されているってことですよね?

井本 そうですね。わたし自己分析が趣味かってくらいやってきたので。ずっと悶々として20代過ごしてきたこともあるので、ずっと問うていますね。

自分は何が好き?っていうのも必ず聞くようにしています。
上司とか同僚とか後輩とかからの指導育成とかでも、自分の強みって何だと思う?というのをいつもフィードバックしてもらうようにしています。

会社でプレゼンするときも、これやりたいです!では通用しないじゃないですか。だから、自分の強みと組織の課題、弱い部分は分かっているので、私が強い部分で補うことが出来るところはなにかな?ということを分析してPRを持って行ったので、成果も早く出る。これは自分にとっても会社にとっても嬉しいことかな、と。

猪熊 このなかでご自身の強みを自分で自覚しているという人はどのくらいいますか?(会場に挙手を求める)ひとつでもいいですよ。…いらっしゃっている方の半分くらいかな。

たぶん、女性って結構「受け身」であるということと、他人に任せることが多いなって思います。

例えば、自分の強みって何の回答も持たずに、例えば上司に聞くと上司も困ると思うんです。
まずは自分が自覚するってことがとても大事で、自分の強みに理解を深めるということが大切自分の強みを理解していれば、会社や仕事に還元する力に変えていけるので常に自分でも考えてみる、また周りの人にも聞いてみて、フィードバックを受けることが大事なんだろうなと思います。
 
 

「母親」と「マネージャー」の役割は似ている。



猪熊 ちなみに私のキャリア選択はちょっと変わっているんですが、私は大学の心理学の授業の時に「人生の優先順位を決める授業」というのを受けまして、女子未来大学の東京校でも同じようなものを使ってやったんですが、そのとき私にとって一番優先順位が高かったのは、『母親であること』だったんですね。

「母親であること」「妻であること」「自己実現できる仕事を持っていること」という順番だったんです。
それで、どういう母親になりたいのかなってことを最初に考えたんですね。

そう思ったときに、「人として豊かな人になりたいな」って思ったんです。
子供がいじめられて帰ったときに自分に余裕がなくて、「うるさい、お母さん今忙しいからあっち行って。」って言ってしまうのか、何か変化を感じて抱きしめてあげられるのかというのは“私の人間性”にかかっているなと思いまして、人間的な成長をしたいっていうのがすごくありました。

さっきお話ししたように経営者って自分100%で生きられて、すごい人間力を高められる職業だなと思ったので経営者になりましたし、仕事してる中でも、新卒1年目の時に雑誌の編集の仕事をしていていたんですけど、その時に、ふっと「これお母さんがやってくれたのと同じだ」と思った瞬間があったんですね。

明日プールの授業があるとか言うと、お母さんが玄関に水着出しておいてくれたり、お弁当作っておいてくれたりっていうのが、うちの家庭では普通だったんですけど、編集の仕事ってカメラマンとかモデルとかデザイナーとかライターとか色んな人がいる中で、編集者の役割というのは、企画を立ててそれ通りに動けということではなくて、それぞれがもつ持ち味を最大限生かしてもらって、最大限良い企画にするためにはどうしたらいいかというのを準備するのが編集者の仕事だったんですね。

その人が持っている個性を100%生かしてもらいながら、企画として最高の記事を作るっていうのが編集者の仕事で、それってお母さんがやってくれたことと変わらないなと思ったんです。

お母さんって、お父さんが会社で、子どもたちが学校で、家族が外で100%の力を発揮できるように準備をしてくれていて、これってお母さんがやってくれたのと一緒じゃんと思った瞬間から、私は仕事をするのが嫌じゃなくなったんですね。

仕事を一生懸命やることが将来自分の子育てにも繋がるし、組織を育てていくことにも繋がるはずだと思って。
なので、子どもを持つことと仕事を頑張ることってトレードオフになるって認識が私の中ではなかったんですね。でも、いろんな女性と話してるとすごいみんな葛藤があるんだなということに気づきました。

  
  

好きなことを仕事にするには、目の前のことを一生懸命やること


 
猪熊 あと、もう1つは、好きなことを仕事にしたいって思ってらっしゃる方たくさんいると思います。

いま、「好きなことを仕事にしたい病」みたいになってると思うんですよ。誰でも好きなことを仕事にできるみたいな感じで。でも、私が思う好きなことを仕事にできる人って限られてると思うんですね。

どうしてかっていうと、好きなことかどうかわからないんだけど、まず目の前にあることを一生懸命やれるかっていうことですよね。
一方で、好きなことって最初、趣味でもいいと思うんですよ、旅行とかグルメとか美容とか。
でも、グルメが好きな人が世の中にごまんといる中で、誰にも負けないくらいに磨き込まないとプロとして食べていけるようにならないと思うんですよね。

どっちも一緒で、できることも、好きなことも目の前のことを一生懸命やって人に負けないくらい頑張って、いつかその2つがくっついた瞬間に好きなことを仕事にできる瞬間に変わっていく。でも、みんなここまでいかずに目の前のことを手を抜いたりとか、趣味は趣味のまま好きだけど、ある程度好きのままで食べていきたいって言うと、なかなか経済的に回っていかないことになってしまうと思います。

私自身も女性を幸せにする仕事をやりたいって言うのは誰にも負けないくらい色んなことを勉強したり、色んな女性に会ったりしてきましたし、一方で、リクルートでやってきた仕事が全部自分のやりたかった仕事かっていうと、恵まれてはいましたけど、自分のやりたくない仕事もできる仕事を社会に価値を還すっていうことで続けきました。

その中で、2つが繋がったので起業に繋がったんですけど。自分のやりたいこともあるんですけど、社会とか会社に求められて果たすべき役割も重ねて考えながら、できること×好きなことの両方をも持つ自分の役割って何だろうって考えていくことが大事なんじゃないかと思います。
 
 

落ち込んだ時ほど視野を広げるチャンス



猪熊 では、前半パートの最後の質問です。
お二人は「落ち込んだときや悩んだ時にどうやって立ち直りましたか?」。
 
井本 私、めっちゃ落ち込みます。すごい気にしいなので。あれはよくなかった、ああすればよかったとか考えるタイプです。
 
落ち込んだ時に、どうやって立ち直ったかっていうと、落ち込む自分が嫌いなんですね。落ち込む時って何でかなって考えたら、視野が狭くなってる時に自分の中でぐるぐるするなって。落ち込んで出られなくなる、で、負のスパイラルに入ってさらに落ち込む。
 
例えば、私は会社員なので、新卒でその会社にいると、その会社の正しいということが染み込んでたりとか、会社で求められるものは日本において求められるものだ、くらいに思っちゃって、「そこに沿わないとだめなんじゃないか」とか言って落ち込むんですけど。
 
私の旦那は老舗メーカーの経理なんですね。私は若手が多い会社で営業なんですけど、真逆なんですよ。なので、旦那に話して「そんなのお前のせいじゃなくない?」とか言われると、パッと視野が開けてきて、「ホンマや、よく考えたら関係ないよな」とか思うことがあって。なので、人と会う、しゃべりまくる、本を読む、っていうことをして、自分の世界を出るということを、やるようになってからは立ち直りが早くなったかな。
 
パワーママプロジェクトで出会った方で、ワーママで同じような立場の人が多いんですけど、すごく軽やかにそんな壁乗り越えている人とかがいると、視野が開けてくることもあります。
自分の中で対話することも大事ですけど、落ち込んでる時にそれをやると、ひたすらじめじめしていくので、やっぱり喋りながら整理されるところってすごくあるなと。
 
本を読むのも、私が意識的にやっているのは、いかに自分の悩みが小さいかを自分に知らしめようと思って、自分では到底解決できないような課題に取り組んでる人の本を読むと、自分がちっぽけに思えたりするので、ものすごい遠い世界に飛ぶために本を読んだりしてます。
で、とにかく自分の世界、常識を出るみたいなものは最近取り組めだしたかなという気はします。
  
猪熊 高野さんはいかがですか?
 
IMG_4509
高野 私の場合2つあって、一つ目は落ちるところまで落ちる。変に考えないようにしようとか切り替えようと思ってもできないので、めっちゃ落ちるんですね。
「私もう生きてても意味がない」とか泣きながら落ちて、でも、落ちきったら上がる瞬間があるんですよ。「そんなん言ってても仕方なくない?」みたいなところが絶対来るので、とことん落ちきって悲劇のヒロイン演じるみたいな。(笑)
  
猪熊 落ちる時にもしかしたら立ち直れないかもみたいな不安とかはないんですか?
 
高野 あると思うんですけど、それでももう落ちるところまで落ちたら上がるしかないポイントがあるから、そこまで落ちまくる。でも、あんまりだらだら落ち込んだら引きずるので、一日でどーんと落ち込んだら一日でどーんって上がる。
 
2つめは、井本さんもおっしゃったみたいに人に話すということで、私の場合は、私が勝手にメンターだと思ってる人が4人いるんですけど、どうしても自分では解決できないときはメンターの人に会いにいって、相談するようにしています。
 
猪熊 メンターって皆さんにもいらっしゃいますか?師匠と言うか、尊敬できて信頼できて相談できる人。
 
高野 前に言われたのが、富士山に登りたかったら富士山に登ったことがある人に聞けって、登ってない人に言っても「無理や」って言われるだけなので。
だから、私が向かいたい方向で、それができてる人に話を聞きにいくと、「それってこうやったらできるやん」って言ってもらって、私が思ってた問題ってすごい小さかったんだって思わせてもらえたりとか。
 
メンターの中には夫も入ってるんですけど、夫も会社をやっていて、私とは真逆のタイプで、私は根性で行動するタイプなんですけど、夫は頑張っても何ともならないみたいな「“継続は力なり”とか嘘やで」って言う人なんで、人の3倍やって3倍儲かるのは普通で、人の3分の1で3倍儲けてなんぼやろみたいな考え方なので、そういう人に話をしてると全然違う視点がもらえたりするので、悩みが解決されて前に行けるなって思います。
 
猪熊 私も落ち込みはじめたその時から立ち上がることを考えてるので、ただこけるってあんまりないんですね。
 
私は学ぶことが好きなんです。じゃあ、このつらい経験は私に何を学べって言ってるんだろうとか考えて、まず自分に問いを立てるんですね。
 
辛いって言う感情の渦に巻き込まれると、そこから抜け出せなくなるので、辛いとか悲しいとか腹立たしいとか感情はあるままに冷静な自分がここから私は何を学ぶべきなのかとか、なぜ私にこの経験が今起きるのかとか、そういう問いを立てて、自分で考えたり調べたりとか、情報収集することは私もやっています。
 
私落ち込んだら充電する方法って4つ決まってることがあって、具体的な方法なんですけど、一つは自然の美に触れる。森とか海とか夕日とか何でもいいんですけど、自然の美に触れる。
 
2つ目が、価値観を覆すような新しい刺激に出会う。海外に行けるんだったら海外に行くとか、海外に行けないんだったらアートを見るとか、自分の常識と思っているものを覆すような新しい刺激に出会うということ。3つ目は寝る。考えないように寝る。
  
4つ目は、大好きな人たちと過ごす。家族でも友達でも親友でも、自分を愛してくれている人に出会うことによって、そこで充電をしてもらう。それは話を聞いてもらうとか、悩みを具体的に解決してもらうとかいうよりは、もっと感情的なところで愛情を与えられると自信を取り戻せるというところなんですけど、この4つをすることにしています。
 
 
開催レポート(後編)つづく。
(前編)はこちらから。