*開催レポート* 4/28 SHElikes・SHEworksファウンダーと女子未来大学ファウンダーが語る 今女性に支持されるコミュニティマネジメントとは?<書き起こし・中編>

今回の授業は、21世紀を生きる女性達のためのレッスンクラブ「SHElikes(シーライクス)」と女性のためのコワーキングスペース「SHEworks(シーワークス)」を経営している中山 紗彩さんと福田 恵里さんをお迎えし、「女子未来大学」ファウンダーの猪熊真理子と駒崎クララとともに4人で、女子に支持されるコミュニティマネジメントをテーマにトークセッション形式で語りました。その様子を3回に分けてお届けします。
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「3rd place 3rd community」 自分らしさを取り戻せる場所

猪熊:インタラクティブなセッションに入る前に女子未来大学からも少しインプットなんですけれども、女性に支持されるコミュニティを作るために工夫していることって幾つかあります。これは私たちが3年間、女子未来大学を運営してきた中で試行錯誤して考えたことです。大きくは3つあって、「コンテンツ企画の工夫」と「集客の工夫」と「運営の工夫」というのがあります。この3つを意識し、進化させながら今までコミュニティ運営をしています。

「コンテンツ企画」というところでいうと、一番私たちが意識しているのは女性たちの学びたいものの半歩先を考えるということです。大多数の女性たちのニーズの中で「何を学びたいと思っているか」っていうのは常にアンテナを立てています。
ただ本質的にこういう学びを提供したいというコンテンツをそのままぶつけると集客に失敗することもありますだからできるだけ、入口をライトにちょっとワクワクして、敷居の高い感じではないようにして来てもらうっていうことを意識しています。あと外部ゲストとのWin-Winなコンテンツ企画、今回だったら女子未来大学でも教授として登壇頂くことで、女子未来大学にいらっしゃる方々にSHE likesを知って頂いたり、逆にSHElikesで私が登壇させて頂くというように、お互いにとってWin-Winになるような授業の設計をしています。

最後は授業を設計する時に必ず考えることとして、「見えるお土産、見えないお土産」というのがあります。これは企画する時に、「来て頂いた皆様に何を持ち帰って頂くか」を想像して設計するということなのですが、見えるお土産というのは、例えばワークでワークシートを持って帰って頂くケースもあります。見えないお土産のは、基本的には「どんな学びを持ち帰って頂くか」です。授業をキュレーションする時のシートがあるんですけれども、この授業によって、どういうお土産を参加者の皆様に持って帰っていただくかというのを書くことにしています。学びってインプットとアウトプットの繰り返しだと思うんですけれども、どういうインプットして、その間でどう関わってもらって、どうアウトプットしてもらいたいかというのを考えてコンテンツの企画を設計しています。

「集客の工夫」のところでいうと、女子未来大学も基本的には口コミ集客しかやってきていないんですね。その中で授業のネーミングとかビジュアルとかは女性が好きそうなものを強く意識します。ほとんどがFacebookとPeatixの集客で、早割チケットというのを設けています。最初の10名は500円くらい安い。早割がないと開催ギリギリまで集客が伸びない、着地が分からないということがあるんですが、早割チケットを作ると初速である程度伸びるので、集客のコントロールがしやすいんですよね。

最後、「運営の工夫」でいうと、マニュアル化、仕組み化しています。女子未来大学の理念だとか、やりたいことに共感してくれた人がスタッフになってくれているので、運営の基盤になっています。
コンテンツ企画や集客ができるというのが私たちの資産なんですね、強みなので、プロモーションができる企業とのコラボはいくつかさせていただいております。ただプロモーションだけが目的で「女性に対して営業活動だけがしたい」という授業は絶対にやらないと決めています。学びの中にこういう商品の紹介があると違和感なく、女性たちにとっても嬉しいよねと思える企画だけをこだわってやっています。

あとは、授業の書き起しレポートを作るっていうところで、授業で話されていることのほとんどを全部載せているんですね。東京で開催することが多いので、日本全国の方で参加いただけなかったり、お子様がいて参加できない方に少しでも学びのエッセンスを共有していくということでレポートを公開しています。

最後、3年間やってきて私たちの中で生まれてきた思いなんですけれども、「3rd place 3rd community」というのを大切にしています。3rd Placeというのは、例えば1つめが今いる自分の場所、家とか家族、2つ目が働いている場所とかそういうセカンドプレイスがあって、サードプレイスは自分らしさを取り戻せる場所だなと思っていて、女子未来大学もそういう位置付けにしています。
何が重要かというと家族とか親友とかに「自分が人生でどうしたい」とか「キャリアで悩んでる」とかって全部をさらけ出すのって恥ずかしいと思ったりしませんか?親しい人や自分を知っている人に、全部弱音を開示できないっていう女性がたくさんいて、第三者で「はじめまして」で出会った人たちの輪の中だからこそ本音を吐き出せるということってあると思っていて、そういう「心の居場所になろう」と女子未来大学を位置付けています。
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新しい仲間との出会いと学び

中山:私たちの中でも来てくださった方への提供価値2つを大きくおいていて、「新しい学び」と「新しい仲間づくり」と打ち出しています。初期の頃は、やっぱり自分たちとして人生を変える契機になるのは「新しい仲間づくり」という風に考えており、それを反映し新しい女性のためのソーシャルクラブという形で打ち出したところ、まだ日本人の方々の認識だとか意識というものがそこに追いついていないというところに気づきました。それを経て、まだ日本ではそこを打ち出すより、新しい学びを選べる場所というところを打ち出して、裏に新しい仲間づくりという思いを込めるような2つの提供価値を置く方が良いんだろうねという結論に至りました。

福田:さっきのところで補足すると、仲間との出会いというのをコアコンピタンスとしておいていると言ったんですけれども、SHEの会員様になっていただいて、本当に転職したとか人生変わりましたとか言ってくださった方っていうのは、もちろん学びの部分もありますが、人との出会いというのが一番大きいとおっしゃってくださる方が多くて、それこそ社会人になると、学生時代の友達か会社の同僚くらいしか一緒に関わる人って少ないなと思っていて、学生時代の友達に会って何を話すかというと、彼氏のことと旅行のこと、趣味のことという感じであまり生産的に自分の夢に向かって何かを話すっていう機会って少なくなっているなと感じているんですけれども、SHEに来てくださる方って向上意欲とか自分は将来こうしたいんだよねという熱い思いを持った方がたくさんいらっしゃるので、その話をする上で、相乗効果で人の繋がりが生まれていって、人生を良い方向に変えていっている人が多いなと印象なので、やっぱり人っていうところが結論一番大きな要因になってくるのかなといつもコミュニティ運営をしていて感じます。