*開催レポート* 10/21 女子未来大学4周年記念イベント 『女性が輝く未来会議2018 〜これからの女性の幸福論〜』

今回は、女子未来大学4周年記念イベントとして【これからの女性の幸福論】をテーマに、途上国の社会課題である栄養改善活動をザンビアやバングラデシュなどで行っている社会活動家・国際栄養士の太田旭さんをゲストにお迎えしました。

第一部で社会活動家・国際栄養士として活動する旭さんが、どのように情熱を注げる今の活動に出逢ったのか、どのように世界を舞台に活躍しているのか、世界の中でのそれぞれの多様な幸せについてのお話やエピソードをお伺いします。また女子未来大学ファウンダーの猪熊真理子が、「これからの女性の幸福論」について、日本の女性たちが抱えている悩みや葛藤、女性活躍における課題、未来をより良いものにしていくための方法などについてお話します。第二部では女子未来大学ファウンダーの猪熊真理子と駒崎クララをパネラーに迎え、「女性が輝ける未来について」また「これからの女性たちの幸福について」のパネルディスカッションを行いました。

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Inspiration Talk 「これからの女性の幸福論」

女子未来大学ファウンダーの猪熊真理子です。
最初に第1部の講演として、これからの女性の幸福論ということでお話させていただこうと思います。どうしてこのテーマにしたかというと、時代の流れが大きく変化していく中で、それぞれが「
自分の軸」を持っていかなければ幸せになれないと感じています。例えば、キャリア、働き方、恋愛観、家族観、など自分にとって大切な価値観の軸のようなものが必要ですが、どうやって自分の軸を創るかということについてあまり学校で習ってきてないですよね。

女性たちが生きづらさを少しでも解消しながら生きていくために、これからの未来に大きく3つ必要なことがあります。

一つは変化が大きい時代の新しいキャリア教育とかキャリアの考え方。二つめは女性たちの自信がないという気持ちに向き合ってすべての女性たちが自分の軸をしなやかに育てること。三つ目は幸せになるための心の使い方を生きるための知恵として身につけるということです。

1)キャリアの考え方
まず、新しい時代のキャリア観の話なんですが、女性活躍の研修などでお話を聞いていると「目指したいと思えるロールモデルがいません」という話をよく聞きます。ロールモデルがいると自分の理想を想像しやすいというメリットはあるんですが、最近は女性の生き方も働き方も多様化しているので、一人のロールモデルに憧れるって無理があって、「カスタムキャリア」の方がいいと考えています。なので、ロールモデルの要素を持っている人は複数いてよくて、例えばビジネススキルではAさんに憧れるな、女性としての生き方ではBさんに憧れるな、というようなそれぞれのいいところをカスタマイズしてオリジナルの理想のキャリアを作っていくという考え方が必要だと思っています。

2)自分の軸をしなやかに育てる
二つ目は「自分の軸をしなやかに育てる」ということですが、多くの女性が「自信のなさ」という生きづらさを抱えています。特に性差で見ていくと、女性の方が現実的で、目標を高く見積もる傾向があるので、なかなか目標を達成できないということが起こりやすく、自信を持ちづらいという側面があります。同じ「管理職になりたい」という理想を男性も女性も持っていたとしても、女性はあれもできてこれもできなくては管理職にはなれないという理想のラインが高いんですね。だから自信を喪失しやすい。
自信を持つということは、しなやかな自分の軸を創っていくことに大きく関係してきます。また未来に対する自信といわれていている、「自己効力感(self efficacy)」を鍛えることも大切です。これは根拠のある自信と違って「なんとかなるだろう」と思える自信のこと。自己効力感を高めるには様々な方法があるのですが、自己認識⇒自己開示⇒自己表現⇒自己実現へのステップの中で自己効力感が高まっていくと言われています。

3)心の使い方
最後に、心の使い方については、周りの人の価値観に影響されすぎて自分の価値観がわからなくなっている人が多いと思います。母親とか家族がこういう娘であって欲しいとか、本当に自分が思っていることと周りの人が望むからそう思いこもうとしているものが混在しているわけです。自分自身が本当に望んでいることなのか周りの人に影響されてなんとなくそう思っていることなのか1個1個取り出して見ていく必要があると思います。

幸せになるための心のあり方については、幸福って大きく2種類あって、長続きする幸福としない幸福があります。長続きしない幸福って地位財と言われる、周囲との比較で幸福を得るものなんですね。例えば、給料が私の方が高いとか。こういうのはその瞬間は優越感を感じられても絶対長続きしない。それよりも幸福の持続性が長いものって何かというと、非地位財と言われるもので、他人との比較に関係なく幸せなものなんですね。例えば、健康とか正義とか自由とか愛情とか、だれかとの比較ではなくて自分が納得してこれが幸せだと思えるようなもののことです。。
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最後に、これからの女性の幸福論を4つお伝えしたいと思います。
1)心の豊かさ
一つは、モノの豊かさから心の豊かさに変わっていっていることは間違い無いと思うんですね。モノや情報に溢れているからこそ、逆に人間らしさとしての心の豊かさが問われる時代に入っている。それから、すべての女性が幸せになる為の心の使い方、セルフマネジメント、変化に対応できる力を身につける必要があると思っています。

2)支え合うコミュニティ
二つ目は、支え合うコミュニティが大事だと思っています女子未来大学もその一つになったら嬉しいなという想いで運営しています。皆さんの心の居場所の一つになったらいいなと思っているんですけど、これだけ価値観が多様化していると迷子になりやすいんですよ。迷子になった時に、職場や友人関係以外に心の居場所としてのコミュニティがあると自己理解と他者理解が深まりますし、支え合うことで自分らしさが見えてくるっていうことがあるように思います。

3)信頼と自信の重要性
三つ目は信頼と自信の重要性が増す、ということ。経済合理性に基づいた資本主義に限界を感じている人たちって増えていると思うんですね。その代わりに重要になってくるのは信頼とか共感、自信なんじゃないかなと思います。なんで自信が必要かっていうと、自信ってガソリンみたいなものなんですね。自信がないと誰かの役に立てるって思えないので。そうやって「誰かのために」って道徳的な行動をしていると、それが他者の信頼を生んで善循環します。これがすごく大事で、そういう風に生きるかそう生きないかで幸福度は大きく変わると思っています。

4)自らで幸福を作り出す
最後は、女性たち一人一人がパイオニア(開拓者)になるということで、女性たち自らが幸福を創り出すというのも非常に重要だと思っています。その時に必要なのはイマジネーションの想像力とクリエイティビティの方の創造力どっちも大事なんですけど、自分の人生を自分で創り出すものだと自分で思えているのかどうか。もし思えていないのであれば、その理由はなんなのかというのを理解して、多様な幸福感の中で自分らしい幸福を自覚して人生の時間の中でそれを実現していく方向にシフトしていく。そのためには知恵も教養も必要だし、コミュニティも必要だし、未来の女性の幸福観を自分たちが作っていくんだという気概も必要かなと思っています。

Inspiration Talk「世界の視点から‘女性’と‘幸せ’について考える」

みなさんこんにちは。太田旭と申します。今日はみなさんに会えるのを楽しみにしてきました。よろしくお願いいたします。
国際栄養士という仕事をしている人を知っている方はいらっしゃいますか?なかなかやっている人がいないんですよね、私も仲間がいたら繋がりたいです。私が国際栄養に携わるようになったのは6年前で、それまでは日本で栄養士をしていました。日本では保育園の栄養士をしたり、ご家庭を訪問して末期がんの患者さんの最期をお看取りするようなケア、離島に住み込みへき地医療の栄養士などをしていました。
国際栄養の分野でこれまでどんなことをやっていたかというと、簡単に言うと教育実習のプログラムを作る仕事です。時として国に対して政策・提言をしながら、地域に対してその国の政策にあった保健・栄養教育のカリキュラムを作っています。多くの開発途上国では日本のように細やかな国勢調査の結果はなかなかないので、地域情報を抽出するための調査を設計して実施したり、ニーズを発掘してそれに合わせたプログラムを組み、教育実習講師を調整したりしていました。必要あれば教材やテキストの開発をしていくというのも私の仕事です。

今は某財団に所属して栄養士をやっているます。、うちの財団のボスが「平和な世界を実現するには健康であること、そして質の高い教育を受けた自立した人達が増えることで、豊かな社会がつくられていく」と言っていて、私も共感して、栄養改善事業・人材育成事業を担当しています。
地域開発の業界では、プライマリーヘルスケアという理念があって、簡単にいうと「地域のことを一番よく知っているのはその地域の人」というのが前提にあって、地域の人は地域や住民、自分のことを捉え・知ることが求められると共に、地域の開発には外国の有名な研究者や専門家・国の偉い人なんかよりも、地域の方々が決定権を持って、地域住民の意思が入ってこそ!という考えです。以前の地域開発にありがちだった地域の人に断片的な業務を委託するというような関り方ではなくて、地域の方々を募って一緒に開発をしていくというやり方が最近やっと出てきています。私たちもこのプライマリーヘルスケアの理念にのっとって、地域の女性たちを募って、コミュニティを作り、教育実習のプログラムを受けてもらったりしています。

私のミッションは、日本にいる時もそうですし、海外にいる時もですが、子ども達のために健やかな日々を送るためのサポートを、教育と食の力で叶えていきたい。と思っています。

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ここからは、自分がどのように情熱を注げる今の活動に出逢えたかという話ができればと思うので、私の人生のターニングポイントについてお話しします。

・0歳
宮城県の田舎生まれで電車も町にはなくて、当時はコンビニもスーパーもないところで育ちました。そもそも何で栄養士になったのかというと、食べることが好きだったこともありますが、私の家では食べ物は庭の畑で作って食べられないと生きていけなかったんです。家がお金持ちではなかったし、スーパーが遠いから。それで、どうやったら生きていけるかな?とか生きるって何だろう?っていつも考えていたんですね。結果、よくわからないけど、どうやら生きるためには衣食住だけは必要らしいなということを自分で思って、それが栄養士の仕事に繋がったんだなと今を返せば思います。

・16歳
バレーボールをずっとやっていて、出身の宮城県の大学が日本で1位になった年に、その大学の遠征に混ぜてもらってメキシコに行きました。そこでバレーボールの試合をするために体育館を回りながら、病院とか保健施設を見学しに行ったんですね。私は当時社会福祉の勉強をしていて、日本でもデイサービスとかの実習に行っていたので、比べてしまう自分がいました。すると、日本の方が施設も綺麗だし、サービスも良い、でも、何でメキシコの人の方が楽しそうなんだろう?というのが衝撃で…、そのあと20年くらいこの謎について考えることになります。

・29歳
私の生まれ故郷で震災があって、その時私は僻地医療の仕事のため島に住んでいました。地震で本家が全壊してしまったり、命だけは救われたんですけど、そんな中、私は国際栄養の道に進むつもりで応募していたJICAの青年海外協力隊の先行プロセス中だったのです。本家もなくなって、おばあちゃんも落ち込み、高校受験生の親戚家族は仮設住宅に入って、地元宮城が大変でどうするんだという時に、私は海外に行くべきなのか?という疑問が出てきて、しばらく目の前の震災支援のことしか考えられない自分がいました。
この数か月後、もう一度自分を見つめなおそうと思って行った先のフィリピンで、祖母が連絡をくれたんですね。死んだと思ったけど、生き残ったんだから、好きなことしたら、やりたいことあったんでしょ。母と一緒にいいから行きなって言ってくれたんです。その後、帰国した翌日に応募書類を送って合格し、国際栄養の世界に入って今に至ります。

・33歳
この年青年海外協力隊から無事に戻ってきました。東京に住み始めて財団に入って1年目の頃、メトロの中で広告を見たんですね。「13歳で結婚。14歳で出産。恋はまだ知らない」これ見たことある方多いですよね?これを機に、栄養改善と女性っていつも絡むから私も勉強しなきゃと思って、とあるNGO団体の報告会があることを知って聴きに行きました。この頃から少しずつ、自分が何を思うのかだけじゃなくて、伝える側がどこに興味があって、何に動機があるのかを知ることが大事、と思う気持ちが強くなりました。それを知った時に私のカウンセリングの仕方とかも変わったかなと思います。

・37歳
栄養士ってお医者さんとは違って、“食”って誰でもする営みですし、食指導って医療行為でもなんでもなく形だけなら誰でもできるんですね。そんな中、自信はないけれども、ただ日々を一生懸命その時の自分の精一杯を重ねてきた結果、なんというか、一人じゃなくていろんな患者さんや先輩たちが私の後ろや周りにいるような感覚というか、わからないこともあるけど、皆さんと手を取り合ってやっていけばできるんだ!って思うようになったんです。それまで持っていた固定概念を壊してくれたのは、経験だったり学習、想いやメンターだったり、これまでの色んなコトやヒトが私を作り上げてきてくれたと思うんです。そして!!私の幸福度はすごく高いなと思っています。

第2部講演「女性が輝く未来会議2018パネルディスカッション」

猪熊:第2部のパネルディスカッションに入りたいと思います。ここからは女子未来大学ファウンダーの駒崎にも加わってもらいます。

駒崎:今日は女子未来大学にお越しくださいましてありがとうございます。女子未来大学のファウンダーの駒崎クララと申します。私は約7年半客室乗務員として飛んでいた中で、目標としていたものを達成し、その後次の目標が何かわからないという人にたくさん出会って、そういった方々をサポートできるような人になりたいと思って起業しました。弊社では、主には客室乗務員の方の口コミと客室乗務員の方が次の仕事に転職する際のサポート、客室乗務員の方のお力をお借りしたマーケティング事業をしています。表向けには客室乗務員向けと発信しているのですが、実は他の職業の方もサポートしていて、いろんなキャリアの方のお話を聞いているので、今日は皆さんとシェアできたらいいなと思っています。よろしくお願いいたします。

猪熊:それではいくつかテーマがあるのですが「今どのような時代で世界の変化を感じていますか。その中で今後女性たちの生き方とか働き方がどう変化して行くと思いますか?」

太田:これまでは信じるものとか宗教とか、地域に根付いたものというのが多くの国々にあったのかなと思っていて、テレビとかインターネットが普及するにあたって、今すごく感じるのは、自分が信じてきたものを直にじゃなくて色んな視点から見ようとするようになってきたこと。どう変わって行くかは一生懸命想像してみたんですけど、まだ私も見えてないかなというところです。

駒崎:色んな女性に会ってみて、この1年くらいですごい変わったなと思うことがあります。去年くらいまでは自分がなりたい職業に自身を寄せて行く像で悩んでいる方が多かったのですが、この1年でご自身がなりたいなと思っている像に職業を合わせてくるという風にシフトしてきているなと思っていました。また、そのような世代がこれからの時代を作っていくのだろうなという風に感じています。職業を自分自身に合わせて行くのは前々から難しいなと思っていて、結局その職業になったらどうするのと。ご自身がなりたいと思っている像を見つけて行くと、色んな人の働き方とか生き方が変わっていくんではないかなと思いました。

猪熊:どちらかというと生き方も働き方も外から与えられるものという印象が昔はすごく強かったと思います。仕事は特にわかりやすくて、昔でいうと御恩と奉公じゃないですか。働く内容っていうのは奉仕する人が決めていて、お給料がもらえる代わりになんでもするというか、そういう外から与えられるものじゃなくて、内発的な自分の中から生まれるものをそのまま外に出して、働き方にしても良いし、それを生き方にしても良いという変化はあるんだろうなと思います。

自分自身を受け入れられるから多様性も受け入れられる

猪熊:次のトークテーマなんですが、「皆さんお一人お一人に置き換えて考えてもらう時に、これから日本の女性たちが幸せに生きるためにどのようなことが必要だと思いますか。

太田:ずっと考えてたことなんですが、自分を知るって本当に大事なことだなと思っていて、例えば私は睡眠不足で空腹の時が一番何もできないので、パフォーマンスを下げないための工夫として食べたり寝たり、気をつけるようにしています。それって自分を知っているからこそで、決めつけではなくて経験や体験を含めて感じること。、過去には、応えたいとかやりたいって気持ちで身の丈以上過ぎる仕事を受けてしまって、寝ずに無理した結果周りに迷惑をかけたこともあって、それで後悔することもありました。反省しています。

猪熊:自分を知るってセルフマネジメントって言われていて、自分の取扱説明書をわかっているかどうかなんですよね。それはどういう状況で環境だと能力を発揮しやすいとか、幸福を感じやすいとか、こういうコミュニケーションは得意だけど、これは苦手とか、自分の取り扱い説明書って一人一人違うんですね。ご自身で感覚的にわかっていることをきちんと生かすことができるといいかもしれないですね。

太田:今日は輝く女性としてお呼びいただきましたが、廃人みたいな自分がいるのも認めているし、自分の転びやすいポイントも、このことだけはしてしまったらすごいダメージ受けるなっていうこともあって、その時は避けたりとか逃げたりもします。それもセルフマネージメントだなと思っています。

駒崎:多様性が大事と言われていますが、それが大事なのはわかっているけれども自分自身を知ることの方が大事だと思っています。多様性を知ることで、他者と自身とのの違いがわかり、より自身のことを自分で知るというのがとても大事だなと思います。なぜなら自分自身を受け入れられるから多様性も受け入れられるなと思っていて、そういった方が多くなれば一人一人の幸せにどんなことが必要かわかりやすくなるのかなと思います。

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猪熊:「やるべきこととかやらなきゃいけないことが押し寄せてくる中で誠実に答えてたら、いつの間にか10年経ってたっていて、進みたい方向性が出てきてる中で向き合わないといけない方向とギャップがあって、どこで線引きにして、どう進めてきましたか?」

太田:私基本的に自分をちっぽけだと思っていて、全部は無理なんですよね。全員にパーフェクトに24時間発揮できないってわかっているから、だからもうこの時間で切るとか、何人・何件までって数を決めるとか、時には気持ちじゃなくて意思で決断するようにやってきました。じゃないと自分が後悔するし、みんなに迷惑をかけたことに申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまうような自分が想像できるから。

駒崎:私の話ではないのですが、40歳を迎えた方の転職支援をしているとすぐ決まる方と決まらない方に差が出てくるなと思っています。すぐ決まる方というのは組織の中で自分がしなければいけない仕事に誠実に向き合っていた人なんですよ。自分がしたいかどうかではなくて、自分自身が軸として考えていたのがその企業で、落とし込んで目の前のことに誠実に取り組んでた人たちはそのことを評価されて、40代の転職の時に自分のしたい方向にサクッと進めるんですね。誠実に向き合うっていうことは自分自身の取り組み方を精査されているのかなと思います。

猪熊:私自身の話でいうと、昔は求められたことに期待以上で答えるっていうのが基本的なベースだったので、小さい頃習い事をしていた時も親の期待とか、先生の期待に120%で答えていかないといけないんだって頑張っていた時期があります。会社員時代でも、組織のなかで期待される役割があるじゃないですか。期待されることに答えていく、ベストで答えていくことで何が良かったかというとキャパシティが広がっていくことだったんですね。
自分の能力が上がっていくことは将来的にはきっと繋がるはずであると信じるというのがあって、次のフェーズに入った時に、会社員としてやらなければならないことと自分でやりたいことを両方始めて、それをやっているうちにやりたいことを求めてくれる人が増えてきた。
自分のやりたいことで実績も付いてくるので、それを「いいね」と言ってくれる人が増えてきて、結果私は独立して、起業しているんですね。別にみんながみんな起業しろとは思わないんですが、自分がやりたいこととやらなければならないことのバランスに悩むっていうのは絶対にあって、でもやらなければならないことに答えていること自体が幸せだっていう価値観の人もいるはずなんですよね。それはその人の良さでやりたいことだけをやっていきたいと強く思っているか、自分に期待をしてくれてその期待に応えることで喜びを感じるのというのはか人によって違うので、もっとやりたいことに寄せていきたいのであれば、最初は同時並行して、最後それで一本立ちできるフェーズになったらいいのかなと思います。

問いを立てて、自分が満足できる生き方を見つける

猪熊:最後に女性たちのメッセージをいただこうかなと思います。

太田:先ほど“何々しなきゃいけない”という話があったんですが、輝かなきゃいけないとか、誠実でなきゃいけないとか、期待にそわなきゃいけないとか、いったんそういうのは取っ払って、自分がどうしたいのか、自分がどこに向かっていきたいのか、外よりも自分の内に問うようにすれば自分の価値から幸せの在り方が見えてくるんじゃないかなと思います。今日はありがとうございました。

駒崎:4周年を迎えられたのはみなさんのおかげです。ありがとうございます。思い返せば、最初女子未来大学というサービスを猪熊と岡田と始めようとなった時に、「大学」と名前が付いていて、悩みました。私何も教えられることないんだけどと。猪熊と岡田に気持ちを伝えると、猪熊が「教えるというものではなくて一緒に学んでいく場にしたいんだ」ということを聞いて、それなら私もやりたい、学んでいきたいとなり女子未来大学が始まりました。、これからもみなさんと一緒に学んでいけたらなと思っているので、どうぞよろしくお願いいたします。

猪熊:学びの場を作りたいとは思ってなかったんですが、「私たちの周りの女性はみんな悩んでるよね」というところから、その人たちに何かできないかと考えてきたことが、今の女子未来大学に繋がっています。私たちはとても恵まれていて、すごい素敵な人たちがたくさんいて、その人たちにインスパイアされて私自身も学びが深まっているので、そんな素敵な人たちから私たちだけが学びを享受するのではなくて、みんなでお話聞いたら学びになるんじゃないってところからスタートしたのが女子未来大学なんですけれども。

ただ最近思うのが、「問いを立てる」というのが大切だなと思っていて、完璧な人っていないじゃないですか。自分にどんな課題があるのかとか、なぜ自分に自信がないのかとか全部問いになるんですね。問いを立てて、それについて自分で考え、その場に出向いて自分でアクションを起こしてみるとか。自分の問いでも、誰かと共有していると、答えって自然に集まってくるなと思っていて、問いを立てて、探求するためのアクションを起こして自分が満足できる答えとか生き方を見つけるということは大事だなと思います。

今回来ていただいた女性たちが自分の幸せをどう思っているかなどを懇親会などでお聞かせいただいて、その知恵が集まってくると5周年の時の新しいテーマが浮かんでくるかなと思います。